今年はネズミ年、植物名に動物が使われていることが結構多く、ネズミの名がついた植物も10種類ぐらいあります。ネズミといえばネズミモチがおなじみですがこれは去年の暮れに使ってしまいました。今日取り上げるのはトウネズミモチ:唐鼠黐(モクセイ科イボタノキ属)です。
中国原産の常緑高木で、日本に入ったのは明治の初期、東京では戦後緑の復興のためにこの木が多用され、今では各地にかなりの大木が育っています。
葉は卵状楕円形でネズミモチより大きく、葉を太陽に透かしてみると葉脈が明るく透けて見えるのが特徴です。そのことから“唐”を“透”ネズミモチと覚えればいいという人がいます。
花や果実もネズミモチより大きく、果実は球形ですので、ネズミモチの語源となった鼠の糞とは感じが違います。