ハボタン:葉牡丹(アブラナ科アブラナ属)は、重なり合う葉がボタンに似ていることからきていますが、原種は結球しない系統のキャベツ(アブラナ科)に属します。
江戸時代にヨーロッパから入り観賞用に品種改良されたもので、観賞期も長く、花の少ない正月の花壇や鉢植えに欠かせないものになっています。
葉が丸く寒さに強い東京丸葉系、葉が縮れる名古屋ちりめん系、その中間の大阪丸葉系から、さらに切れ込みの多いサンゴ系、クジャク系や、紅白のカンザシ系など多彩な品種が生まれています。
また最近では、本来の多年草の性質を利用して、枝分かれして長く伸びた古い茎にいくつもの小形のハボタンがつく“踊り葉牡丹”系の人気が高まっています。
前回の記事、「縮み」志向現象は、葉牡丹でも生じているようです。
写真は、古い茎が短めで“踊り”というほどではありませんが、枝分かれした昨年の茎に1株あたり数個の葉牡丹がついています。