出番待ちの苗
明けましておめでとうございます。
今年もどうかよろしくお願いします。
大阪市鶴見緑地公園内の”咲くやこの花館“では、一年中にヒマラヤの青いケシ科メコノプシス属)が咲いています。
この属名がそのまま園芸名としても通用するので、特に和名は定められてなく、俗称「ヒマラヤの青いケシ」にちなんだアオイケシでとおっています。
発芽率が低く、生育環境も極めて限られていて栽培が非常に難しいことで知られていますが、ここ“咲くやこの花館”では、休眠庫、屋内人工気象室、屋外人工気象室などで約70日間もかけて国内では例を見ない開花調整をし、常時継続して各成長段階の苗を育てることで通年開花を実現しています。
温室内なら当たり前と思う冬のアオイケシの花には、裏方を務める館員の方の涙ぐましいまでの努力が秘められているのです。