先月は降水確率が高く中止となったため、今年度初めての散策会です。今日は参加いただいた方が20人越えの賑やかな散策会となりました。
緑が気持ちいい季節です
クスノキ ダニ室
まずはクスノキの葉の観察。「クスノキの葉をよ~く見てみると、小さな膨らみがありますね。実はそこに、ダニが住んでいます。」とお伝えすると、「きゃ!」「やだ~」との声が…まさかそんなところに虫がいるとは思いませんよね。ダニ室と呼ばれている部分です。話すと長くなるので割愛しますが、植物が虫を住まわせて活用している例です。
チチコグサ
ハハコグサを知っている人は多いかもしれませんが、それに似たチチコグサという草があります。そしてチチコグサに似た、チチコグサモドキという草もあります。そんな3つの草が同じ場所に生えていました。なんだか微妙な三角関係!
エゴノキ
この季節、エゴノキの花が鈴なりに咲いています。そして葉に目をやると、葉が巻物のようになっていることがあります。エゴツルクビオトシブミという虫が葉に卵を産んでその葉を巻いていきます。孵化した幼虫の餌であり、敵から身を守るシェルターにもなります。
トチノキ
背が高い木が多いので、花を間近に見ることは少ないですが、トチノキの花が咲いていました。トチノキの実は、栃餅や栃の実せんべいなどに使われます。実をつけたところも見てみたいですね。
植物は動物の食べ物になります。動くことができない植物は、ただ一方的に食べられるだけでなく、花粉を運んでもらう、種を運んでもらう、ボディーガードをしてもらうなど、うまく動物を利用している面ももっています。
植物と動物の関係について考えると、自然を見る目が変わってきますよ!