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【読書メモ】2012年8月② 金田一ブームもきた!

2020-02-19 14:40:58 | 【読書メモ】2012年
<読書メモ 2012年8月 ②>
カッコ内は、2020年現在の補足コメントです。

<金田一耕助シリーズ>は学生時代に拾い読みしてましたが、
改めて読んだスケキヨきっかけで、この時期にまとめ読み。

瀬尾まいこと横溝正史という取り合わせの謎感はありますが、
どちらも、難しいこと考えずにのんべんだらりと読書に浸りたい
心境には合うんです。
仕事から逃避したい通勤電車にも良いし、
部屋で寝そべって読むのも最高です!
だからと言って併せ読みを勧めているわけではないが…。


『迷路荘の惨劇』横溝正史
金田一先生はパトロンがたくさんいていいなあ。
計画的殺人より期せずして起こった連続殺人が多いな。

(明治時代の伯爵が建てたいわく付きヘンテコ屋敷が舞台。
 抜け穴あり、返し扉あり、自然の鍾乳洞に繋がる迷路あり。
 ついでに数十年前に犯人が逃亡したままの惨劇あり。
 てんこ盛りななかでの連続殺人事件発生です。
 「これぞ!」って感じで良いですよね〜。
 舞台は昭和25年。
 物語の原型となった短編は1956年(昭和31年)発表ですが
 長編作品として刊行されたのは1975年(昭和50年)です)


『獄門島』横溝正史
(メモなし。
 1947年(昭和22年)から一年半かけて雑誌『宝石』に連載された作品。
 舞台は瀬戸内海の孤島。封建的な風習を重んじる旧家の人々。
 屏風に残された俳句になぞらえた連続殺人。
 「これぞ!」って感じで良いですよね〜。
 金田一シリーズとしては2作目。
 舞台設定は1946年(昭和21年)です)


『悪魔が来りて笛を吹く』横溝正史
偶然のおかげの連続殺人が多いなあ。
金田一の防御率の低さがおもしろい。

(1951年(昭和26年)から2年かけて連載された作品。
 田舎の名家と好対照な、都心に住む斜陽貴族の事件。
 麻布の子爵邸、怪しいフルートの旋律、降霊術っぽい砂占いに
 悪魔の紋章、呪われた血筋…。
 「これぞ!」って感じで良いですよね〜。

 そして、全作品に共通する金田一先生の防衛率の低さ!
 
 若かりしころ、漫画<金田一少年シリーズ>が流行りに流行って
 不動高校は殺人事件発生しすぎ!犯人死亡率高すぎ!
 と思ったものですが、じっちゃんも致死率高め探偵なんだな…
 と、しみじみします)

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