『ハムネット』
マギー・オファーレル
小竹由美子:訳
書籍紹介では
「シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか?」
と書かれているのだけれど、
まさにこの一行を400ページの物語にしたような一冊。
シェイクスピアとその家族に関しては、
史実とされる資料が残っている部分は少ないみたいで、
よくこんなにたっぷり描けたなあ、と感心してしまった。
ちょっと『カラマーゾフの妹』を思い出すかな。
主人公はシェイクスピアの妻アグネス
(資料だとアン・ハサウェイと書かれることが多い)で、
彼女の視点とその周囲から描かれる。
シェイクスピアは「彼」「ラテン語教師」「ハムネットの父」といった
一枚挟んだ表現で、なにげに名前が出ないのも良い感じ。
17世期のイギリス郊外の暮らしってこんな感じだったのかな、
と思える風景風俗の描写がとても良かった。
しかし11歳の子供が死ぬ話を長々と読まされるのは、
意外としんどかったな。
マギー・オファーレル
小竹由美子:訳
書籍紹介では
「シェイクスピアは、なぜ亡き息子の名を戯曲の題にしたのか?」
と書かれているのだけれど、
まさにこの一行を400ページの物語にしたような一冊。
シェイクスピアとその家族に関しては、
史実とされる資料が残っている部分は少ないみたいで、
よくこんなにたっぷり描けたなあ、と感心してしまった。
ちょっと『カラマーゾフの妹』を思い出すかな。
主人公はシェイクスピアの妻アグネス
(資料だとアン・ハサウェイと書かれることが多い)で、
彼女の視点とその周囲から描かれる。
シェイクスピアは「彼」「ラテン語教師」「ハムネットの父」といった
一枚挟んだ表現で、なにげに名前が出ないのも良い感じ。
17世期のイギリス郊外の暮らしってこんな感じだったのかな、
と思える風景風俗の描写がとても良かった。
しかし11歳の子供が死ぬ話を長々と読まされるのは、
意外としんどかったな。
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