思惟石

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【読書メモ】2014年10月 ①

2021-02-08 14:53:38 | 【読書メモ】2014年
<読書メモ 2014年10月 ①>
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。
なんの気まぐれか、星をつけていますが、
来月には飽きる予定です。


『名残り火』藤原伊織
☆☆☆
ハードボイルドかっこいい。
ナホコファレリーはモテ過ぎじゃないか。

同じような性格のハードボイルドおじさんの活躍でおなじみの
 藤原伊織作品ですが、
 こちらは『てのひらの闇』の続編で、
 主人公の堀江おじさんと美人部下の大原さんや飲み屋のナミちゃん等が
 再登場しています。
 現代日本を舞台にしてハードボイルドを描き切るって、
 相当な難易度だと思いますけど、面白いんですよね。
 この小説が、藤原伊織の遺作でもあります。もっと読みたかったなあ。
 合掌)


『真夏の方程式』東野圭吾
☆☆☆
相変わらず読みやすくて面白い。
ガリレオ先生がどういうとっかかりのもとで
推論を進めたかが一切なくて、
なんかエスパーみたいになってたけど。

(<ガリレオ>シリーズの6作目。長編3作目。
 初期からの相棒・草薙刑事と一緒に、
 後輩の内海刑事が登場します。
 内海刑事(柴咲コウ)はドラマ用のキャラクターだったのが、
 原作にブーメラン登場しましたね。
 と思ったら、映画版は内海刑事(柴咲コウ)がいなくなって
 また新キャラ(吉高由里子)が増えてるっ!
 なにはともあれ、安定の東野クオリティでおもしろかったです。
 最終的に、その手段を選んだ倫理観はどうかと思うよ、って思ったけど)


『不夜城』馳星周
☆☆
おもしろかった。
とはいえノワールは肌に合わない。
生理的にちょっと、というやつ。
ハードボイルドでは無いんだよな。
ただただ黒い。

(歌舞伎町を舞台に、上海マフィアやらの中国人裏社会模様が
 描かれています。
 主人公は日本と台湾のハーフ。
 他にも残留孤児2世だったり、元人民解放軍だったり、
 様々な生い立ちの登場人物が登場します。
 彼らの抱えている歴史と家庭の背景、葛藤が印象的でした。
 歌舞伎町というと学生時代に新歓コンパで行った
 激安居酒屋しか知らない私としては、
 驚きと衝撃の小説だったなあ。
 学ぶところも多くあったけれど、読後感としては、
 「ノワールこわい」です)
コメント
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