思惟石

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【読書メモ】2014年9月

2021-02-05 19:08:18 | 【読書メモ】2014年
<読書メモ 2014年9月>
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。
いきなり星をつけ始めた笑
なんとなーく、5段階評価っぽいです。


『放課後はミステリーとともに』東川篤哉
☆☆
ラノベですね。

(もともと10代向けの雑誌に連載されていたようです。
 ラノベというのかジュブナイルというのかわからないけど。
 私立高校の探偵部が主役の、ライトに読める短編集)


『最終退行』池井戸潤
☆☆☆
銀行員って本当に性根の腐ったのしかいないのかな、
という気持ちになる。
いや、面白いけど。

(ザ☆池井戸潤といった感じの、銀行×大田区が舞台の
 土下座が横行しそうな物語です笑
 安心して読めるクオリティ!褒めてます!
 いろんな事件が勃発しながら
 ぐあーっとクライマックスに向かうタイプの長編なので、
 一気読み必須です)


『ぬいぐるみ警部の帰還』西澤保彦
☆☆
ラノベ感。
うーん、あまり重いもの書かれてもついていけないけど、
あまり軽すぎるのもなあ。
難しいもんだな〜。

(ここ数ヶ月、西澤保彦を読みすぎて、文句が多くなってきました笑
 こちらは、ぬいぐるみマニアのイケメン警部が謎を解く
 短編シリーズ。
 設定からして、ちょっとライトですよね。
 かる〜く読むのにちょうど良いです。半身浴しながらとか)


『光媒の花』道尾秀介
☆☆☆
さらっと読めて楽しめるのだけど、どうにも魅力を感じないんだよなあ。
なんでこんなに賞を獲れるのだろうか。謎。

(仄暗いような、ミステリーというよりはホラーに近いような、
 人間の深いところを疼かせるような、連作短編集。
 当時は「さらっと読める」と書きましたが、
 いま振り返ると、どちらかと言えば重めなテーマだと思う。
 それを単純に重いだけにしない技量がある作家さんなのでしょう。
 読後感は悪くないです。救いもある感じ。
 個人的には、ちょっと、合わないのだけど笑
 第23回山本周五郎賞受賞)


『パズラー 謎と論理のエンタテインメント』西澤保彦
ノンシリーズ短編集。
『蓮華の花』の成功した作家の母親との葛藤
(とも言えないほど静かなものだけど)の心理描写が
リアルだなあと思った。

(あちこちで発表したノンシリーズを集めた短編集。
 なので、舞台が日本だったり、アメリカだったり、
 雰囲気も幅がありますが、ハズレは入っていない一冊とも言える)


『スナッチ』
☆☆☆
北村薫の『スキップ』を思い出すSFもの。
文章が軽くておもしろかった。

(22歳の主人公が、ハッと気づくと53歳になっていた。
 というSF的設定なのですが、その理由が謎の微生物に
 体が乗っ取られたからで、
 そいつとちょっと仲良くコミュニケーションしちゃうあたり
 『スキップ』よりも『寄生獣』を思い出すかも。
 何はともあれ、なんとも西澤保彦的トンデモミステリで、
 私は好きです)
コメント
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