思惟石

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【読書メモ】2014年10月 ②

2021-02-10 14:03:41 | 【読書メモ】2014年
<読書メモ 2014年10月 ②>
カッコ内は、2021年現在の補足コメントです。
なんの気まぐれか、星をつけていますが、
来月には飽きる予定です。


『魔王』伊坂幸太郎
「魔王」と「呼吸」の中編二本。
「魔王」の主人公・安藤は自分に「考えろ考えろ」と言い聞かせ続ける。
弟の潤也は、頭は良くないけれど直感が優れている。
「呼吸」の途中で読むのやめちゃったんだよな。
なんだか消化不良。

(長編『モダンタイムス』の前日譚といった位置付け。
 『魔王』と『呼吸』は序章っぽい作品というか、
 不穏な雰囲気を撒き散らかして
 結末は読者に委ねるというか、思わせぶりな終わり方というか。
 そういう意味でもセットで読んだ方が楽しめそうです。
 私はバラバラに読んだうえ、記憶力もアレなので
 いまいちのめり込めないまま終わってしまった…)


『赤い糸の呻き』西澤保彦
☆☆☆
読みやすい短編集。
なんか女性同士の同性愛ネタが多くないか。

(ノン・シリーズの短編集。
 キャラクターの習作も兼ねていたのかな?
 どれも、ちょっと濃いめの設定の登場人物ばかりです。
 ちなみに『お弁当ぐるぐる』は“ぬいぐるみ警部”の初出。
 だから『ぬいぐるみ警部の帰還』はシリーズ一作目なのに
 タイトルが“帰還”なんですね)


『必然という名の偶然』西澤保彦
☆☆
櫃洗(ひつあらい)市のスピンオフ。
大富豪探偵・月夜見ひろゑが出てくるが、
大して探偵していないような。
高校の教え子に押し掛けられる先生がいたけど、
でもやっぱり手を出しちゃダメですよ。という感想。

(櫃洗(ひつあらい)市というヘンテコな名前の人ばかり住んでいる
 ヘンテコな名前の街は、『腕貫探偵』の舞台です。
 で、今回登場している大富豪探偵は、
 腕貫探偵の長編『モラトリアム・シアター』に再登場します)
コメント
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