思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

町田康『告白』

2019-12-13 16:03:41 | 日記
朝日新聞がお好きな町田康『告白』。
ちょっと前に読了してたんでした。

町田康をちゃんと読んだのは初めてだと思う。
学生時代に『夫婦茶碗』か『くっすん大黒』を
読んだような気がしないでもないですが、
要するにそういうのを読むのがカッコいいと思って
泥酔しながらページめくる自分に酔う年頃だったわけで
厳密な意味で読んだとは言えないノーカン読書です。

感想としては、
結構おもしろい文章書く人なんだな!です。
知らなかった〜。
(学生時代はほぼ泥酔してたからね!)

とはいえ、ちょっとページ数が多すぎないか。
地の文に「あほたれ」とか突っ込みいれながら
飄々と話しが転がるのは楽しいけど、
とはいえ、やっぱり、ページ数が多すぎないか。

題材は河内音頭でも歌われている河内十人斬り事件。
登場人物の関係性や性格はフィクションぽいけど、
なぜか名前だけは史実ベースです。

まあ、おもしろかった。ページ数多すぎたけど。
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【読書メモ】2012年3月 ②

2019-12-13 15:17:52 | 【読書メモ】2012年
<読書メモ 2012年3月 ②>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。


『寝台特急殺人事件』西村京太郎
これが有名な電車ものの元祖かあーと思って読んだ。
ちょっと設定(特に動機)に無理があるような。

(『寝台特急殺人事件』の読みは『ブルートレインさつじんじけん』。
 舞台はブルートレイン「はやぶさ」です。
 って、「はやぶさ」は新幹線の名前じゃなかったんですね。
 知らなかった…。

 刊行は1978年。
 1970年代は寝台特急ブームとスーパーカーブームだったそうで。
 当時はJRも国鉄です。東京から熊本まで、一泊二日の旅。
 時代を感じるけど、旅情も感じるなあ…。
 寝台列車に乗って食堂車でお酒飲んでみたいなあ…。

 作者はこの作品で<トラベル・ミステリー>ブームを巻き起こしたので
 長らく“鉄道モノ”の発注ばかりでうんざりだったそうです。
 そんなに量産できなそうですよね)


『スープ・オペラ』阿川佐和子
この人と岸本佐知子を間違えていた。なぜだ。
内容はさらっと読めて、少しずつベッドで読むのに良かった。

(なぜ混同していたんでしょうね。
 佐知子と佐和子が似てるからかな…。
 森福都と森絵都の方が似てるけどね…。

 と言うか、当時の私がどのように混乱していたのか、
 今となっては謎ですね(すぐ忘れる)。
 同一人物だと思ってたのかな?
 図書館だと全然ちがう棚に並んでるけどね…。

 あ、『スープ・オペラ』はおもしろいですよ!
 古い日本民家。ちょっと不思議な共同生活。
 おいしそうな料理(スープ)と、ちょっとほっこりする人間関係。
 良いことばかりではない、大事件が起こるわけでもない、
 でもなんだか学びがあるし、心に残る。
 滋味のあるスープって感じの、良いお話です。

 川上弘美の作品や、木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』を思い出す読み口です)


『他諺の空似』米原万里
ちょっと、政治色が強いというか、
うーん、そういう話しが聞きたいんじゃないんだけど。。。
という気持ちが大きくなって、途中でやめてしまった。

(前回の『パンツの面目ふんどしの沽券』みたいな
 トリビアがトリビアを呼ぶライトな小話を期待していたので、
 世界情勢や政治批評が立っている本書は
 当時の私の読書気分には合わなかった模様。
 これ、米原氏の遺作なんですね…。
 あとで読み直しておこうかな)
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