思惟石

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【読書メモ】2012年3月 ①

2019-12-12 15:52:28 | 【読書メモ】2012年
<読書メモ 2012年3月 ①>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。


『田舎の刑事の闘病記』滝田務雄(たきたみちお)
深夜ドラマで観て、原作を読む。
原作の方がいいな。
ドラマは回を追うごとに酷くなる…。

(ドラマのタイトルは『デカ☆黒川鈴木』で、
 主演が板尾創路だったんです。
 なんか、回を追うごとに制作が雑になってる感じがして
 結局最後まで観なかった気がします。
 原作はお嬢様育ちの妻とか良い感じにおもしろいです。

 一見すると堅物なのに、腹のなかでは器のちっちゃいことや
 くだらないことを考えている(推理力は一応ある)
 田舎の刑事・黒川氏の事件簿的な短編集。
 この一冊で6篇が収録されています。

 そして!!!
 シリーズ第1作は、これじゃないんです!!!
 また読む順番間違えた!!!)


『白い兎が逃げる』有栖川有栖
(メモなし。
 <作家アリスシリーズ>の短編集です。
 臨床犯罪学者の火村准教授が探偵のシリーズですね。
 4編が収録されています)


『田舎の刑事の趣味とお仕事』滝田務雄
うん、原作の方が良い。

(はい、こちらがシリーズ一冊目です!
 お間違いなく!!!
 
 放置せず早々に一冊目を読んだあたり、
 当時の私はそれなりにこのシリーズを気に入ったのでしょう。
 こちらは短編が5篇収録されています。
 表題作が作者のデビュー作で<ミステリーズ!新人賞(2006)>受賞。

 シリーズ3作目にして長編の『田舎の刑事の好敵手』も
 去年に出版されたようです。
 久しぶりに読もうかな)


『楽昌珠』森福都
夢の中の設定がいまいちわかりにくかったのだけど、
まあまあおもしろく読みました。

(作者がお得意の古代中国ファンタジー。
 二十歳前にしてすでに人生行き詰まっているような
 田舎の男女3人が不思議な桃林で再会。
 それぞれが夢に落ちると、唐の都の宮中に存在する人物に
 転生(?)していて…
 というファンタジーの入れ子か?!という複雑な構造。
 
 で、それぞれが主人公の3連作。
 『楽昌珠』『復字布』『雲門簾』

 ちなみに導入で絶対に“邯鄲の枕”とか“胡蝶の夢”とか“一炊の夢”とか
 連想するじゃないですか。
 これは夢オチだな!!って思っちゃうじゃないですか。
 ところがどっこい、そういうわかりやすい教訓話でもないので、
 なんだかモヤッとするような、考えさせられるような、
 軽く一本とられたような、そういう意味でも不思議なお話しです)
コメント
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