【西日本ハンバーガー協会(NHK)公式ブログ】究極のハンバーガーを作ろう!in関西

ハンバーガー文化の普及のため、西日本ハンバーガー協会会員が実際に食べ歩いたハンバーガー情報を更新しています!

【100食達成記念企画】幻の「バーガーシティ」を探して… 第四話

2006年12月10日 | スペシャル企画
閉店した「バーガーシティ国府店」に合掌し、
心の中でそっと花を添え、
車は国道312号線をひたすら南下します。
もしこれでお店がなかったら…。
「バーガーシティは
もうどこにもありませんでした。
ちゃんちゃん♪」

で終わってしまう。
そんなオチはいやだ…。

で、走ること20分。JR江原駅に到着。
駅前には無料で停められる駐車場もありました。
江原駅前東商店街にあるというので、
とりあえず駅から東に向かって歩いてみると…


「店が開いてる! 営業してる!」
これは夢か幻か。
しんたろーにとって、生まれて初めて見る
“生きているバーガーシティ”なのでした。


「懐かしいなぁ…、食べたなぁエビグラタンバーガー」
隣りでは嫁が、店の外に貼られたメニュー表に
目を輝かせています。
所狭しと貼られたメニューはウワサの100円バーガーをはじめ、
ピザバーガー、カツカレーバーガー、しょうが焼きバーガーなどなど。
全35種のハンバーガーがスタンバイされています。


「琴欧州セットってなんなんだ?」
たぶんこのメニューはこの店オリジナル。
琴欧州がバーガーシティにやって来た
という事実だけでお腹いっぱいです。


店内に入ると店長が「いらっしゃい!」と声をかけてくれます。
ちなみに外で写真撮影している間にも
客がひっきりなしにやって来ていて、
かなりの人気ぶりを証明してくれました。
なんとこのお店、昭和62年から開業しているんだとか。
店長はずっと代わらず、今年で17年目!


「ついに幻のハンバーガーを手に入れた!」
大喜びのしんたろー。
「でかした。これであんたはレベルがあがった
嫁がこの旅初めての笑顔を見せます。
“誠意”がやっと伝わった、ということなのでしょう。(多分)
店内にはイートインできるスペースが
わずかにしかなかったので、
ハンバーガーを4個も注文して店を後にしました。

次回、いよいよ最終回!

【続く】

【100食達成記念企画】幻の「バーガーシティ」を探して… 第三話

2006年12月10日 | スペシャル企画
城崎温泉街で温泉に入り、カニを食べ、
温泉卵を作ったりしてすっかり観光。
いやぁ、楽しい。
城崎まで来たかいがあったなぁ。
同意を求めて嫁を見ると、
「店探しはどうなったのよ?」
と、怒りの形相で睨んでいるわけで…。

ネットで検索した結果、JR江原駅前の商店街でも
バーガーシティがあるという情報があったので、
ひたすら車を南下させます。
江原駅まであと30分ほど。
車の外をぼーっと見ていたしんたろーの目に映ったのは…


「バ、バーガーシティの案内板!?」
こんなところにあったとは!
あまりにも急に出てきたので通り過ぎてしまい、
慌ててUターンして路地を曲がります。
クリーニング店などが4店ほど並んでいるのが見えました。
そして左から2店めに「バーガーシティ」が…。


「つ…つぶれてる…(2回め)」
城崎温泉に続いての悲劇。
中をのぞくと、壁や床など工事中。
もはや嫁の冷たい視線で眉毛の辺りが凍り始めました。
これで江原駅のお店がなかったらどうなるか…。
全身にいやな汗をかきながら、車はさらに南へ進むのでした。

【続く】


【100食達成記念企画】幻の「バーガーシティ」を探して… 第ニ話

2006年12月10日 | スペシャル企画
翌朝、意識を取り戻したしんたろーは、
「バーガーシティ」について嫁から情報を収集。
なんでも高校時代、ど貧乏だった嫁が
唯一食べ歩きできたのが、「バーガーシティ」だったそう。
マクドナルドに先駆けて“100円バーガー”がメニューにあり、
友達と「一体何の肉使ってんだろ」
なんて失礼なことを言いながら
食べた日々が忘れられないのだそう。
そんなに食べたいなら、実家に帰ったときに行けばいいじゃないか。
「それができれば苦労しないわよ」
兵庫県・小野市に存在したという「バーガーシティ」は
大学時代には閉店してしまったらしい。
しかも、それまでほかの町でちょこちょこ見かけていたお店も、
急激に姿を消してしまったのだとか。
やっかいなことになってきたなと思いつつネットで検索してみると、
城崎温泉街で食べたという記録を発見!
これで解決? 楽勝じゃないか。


無理やり仕事を片付けて、車で走ること3時間。
城崎温泉街に到着。
駅前の駐車場に車を停めて、歩くこと1分。
「あった!もう見つけた…あれ…」


「つ…つぶれてる…」
リアルに閉店した「バーガーシティ」を発見してしまいました。
店名もところどころ剥がれ落ちています。
温泉街にハンバーガーは無理があったのでしょうか。

これでまた捜査は振り出しに。
助手席から感じる嫁の氷のように冷たい視線をかわしつつ、
ふらふらと車を走らせるのでした。

【続く】

【100食達成記念企画】幻の「バーガーシティ」を探して… 第一話

2006年12月10日 | スペシャル企画
「100食めの記事読んだわよ」
12月6日水曜日深夜四時。
連日の徹夜でふらふらになって帰宅したしんたろーに、
嫁が発した言葉は「おかえり」ではなく、
“罵声”だった。
「なんなの、あれ。100個食べてきて、あんなにあっさり終わるの?」
もう一度書くが、しんたろーは連日の徹夜でふらふらなのだった。
さらに空腹だった。今日はパンを2個かじっただけだった。
「なんとか言いなさい。
あの記事は読者の期待を
裏切っているわ

「…どうしろと言うんだ」
とにかく早く眠りたかった。
「100食達成の記念企画でみんなに誠意を見せるのよ」
「誠意?」
「私の思い出のハンバーガーを探してちょうだい」
「思い出のハンバーガー? 何て店?」

「元祖100円バーガーショップ
“バーガーシティ”」


大きな仕事が片付き、ホッとしたのもつかの間。
いきなり嫁に突きつけられた課題。
“バーガーシティ”とは?
何故そのお店を探すことが“誠意”につながるのか?
ナゾだらけの展開を前に、しんたろーの意識は深い闇に落ちてゆくのだった。

【続く】