Arts for Artの「In Gardens 2017」の第6弾は、ヨニ・クレッツマー・トリオ(2017/9/10)。
クレッツマーのCDのレビューや翻訳記事を「JazzTokyo」誌に書いたりして、やり取りは何度もしていたものの、直接会うのははじめてである。もっと重厚で怖い感じを想像していたら、スリムで人当たりもいい好青年。生まれたばかりの子どもを連れてきていてニコニコだった。
ベースは告知されていたシェイナ・ダルバーガーではなく、ショーン・コンリーだった。
Yoni Kretzmer (ts)
Sean Conly (b)
JP Carletti (ds)
驚いたことに、クレッツマーはかなり野性的な吹き方をする。前傾姿勢でテナーを抱え持ち、前後に大きく動きながらブロウする。その音は音源で聴いたとおり、さまざまな情や濁りが混じっており、深い良い音だった。
そしてショーン・コンリーのベースは不穏な音も交えて、それがクレッツマーとのインタラクションを生みだしていた。これがダルバーガーであればまた違ったサウンドになったに違いない。最後の「Song for Che」(チャーリー・ヘイデン)はとても良かった。
クレッツマーからは、この日の夜にウィリアムスバーグでのライヴがあると誘われたのだが、残念ながら不都合。またいつかどこかで観たい。新しいCDを出す予定もあるそうだ。
Fuji X-E2、XF60mmF2.4
●ヨニ・クレッツマー
ヨニ・クレッツマー『Five』、+アジェミアン+シェイ『Until Your Throat Is Dry』(JazzTokyo)(2015-16年)
ヨニ・クレッツマー『Book II』(2014年)
「JazzTokyo」のNY特集(2016/6/1)
「JazzTokyo」のNY特集(2015/8/30)