Sightsong

自縄自縛日記

レイモンド・マクモーリン+山崎比呂志@なってるハウス

2017-09-02 09:35:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウスで、レイモンド・マクモーリン~山崎比呂志デュオ(2017/9/1)。

Raymond McMorrin (ts)
Hiroshi Yamazaki 山崎比呂志 (ds)

2セットを通じてさまざまな展開があった。

この日は曲を排して完全にフリー。レイモンドさんはたまに「A Love Supreme」や「In a Sentimental Mood」などの断片をみせるものの、それは数多くの引き出しのひとつなのであった(あとで訊くとそれは無意識のことで覚えていないとのこと)。次第にグラデーションのように変化する倍音、フラジオによる高音、循環呼吸奏法、短いリフの執拗な繰り返しと発展など、いつもスタンダードを吹く氏とは別の魅力を見せてくれた。

そしてレジェンドの山崎さん。ホイールをシンバル部に取り付けたり玩具をタイコの上に置いていたりと一見奇妙なドラムセットなのだが、プレイは実にシンプル。そして無駄な音がひとつもない(ここは強調したい)。息を呑んで聴き惚れるとはこのことである。

終わってから地元のバーでレイモンドさんとジャズの話ばかりしていると、ジョン・コルトレーンとラシッド・アリの『Interstellar Space』をかけてくれた。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●山崎比呂志
山崎比呂志 4 Spirits@新宿ピットイン(2017年)
阿部薫+山崎弘『Jazz Bed』(1971年)

●レイモンド・マクモーリン
山崎比呂志 4 Spirits@新宿ピットイン(2017年)
レイモンド・マクモーリン@Body & Soul(JazzTokyo)(2016年)
レイモンド・マクモーリン@h.s.trash(2015年)
レイモンド・マクモーリン『RayMack』、ジョシュ・エヴァンス『Portrait』(2011、12年)