鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

2012.10月取材旅行「桐生~小倉山~要害山」 その1

2012-10-30 05:13:18 | Weblog
前回、桐生から渡良瀬川を赤岩橋で越えて要害山や高津戸峡へと赴きましたが、天保2年(1831年)10月16日(旧暦)の崋山は、実は往路においてはこのルートを利用していません。崋山は、この日、まず堤村の岩本茂兵衛の実家(農業の傍ら機織りをしている)を訪ねた後、小倉山上に佐羽淡斎の別荘「十山亭」の跡地を訪ね、それから高津戸村より要害山に登り、そこから下って「高津戸の渡し」を使って大間々に至っています。小倉山とはどういうところか。要害山の頂上はどういうところか。そして高津戸峡の「はね瀧」を見てから立ち寄った「道了権現」(その茶店で小憩している)はどのようなところであったのか。それを探るべく、今月の取材旅行は桐生市内から小倉山と要害山を経て大間々に至るルートを歩いてみることにしました。以下、その報告です。 . . . 本文を読む