山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

アカメガシワ(赤芽槲)の雄花&雌花

2009-07-11 18:06:11 | 植物(木本)

アカメガシワ<トウダイグサ科 アカメガシワ属>


新芽や若葉が赤い色をしていることから、赤芽槲とよばれています。

正しくは葉が赤いのではなく、赤い星状毛に覆われて赤く見えています。

試しに赤い色の葉にセロテープなどを張って勢いよく剥がすと、赤い星状毛だけが

取れて緑色の下地が出てくるそうです。

成長した葉にも星状毛はありますが、数が同じで葉の面積が大きくなった分だけ密度が

低くなり、葉本来の緑色に見えてきます。

このアカメガシワが今、花期を迎えていますが、花弁のない地味花のためか、

一般に季節の花として取り上げられることも少ないようです。

雌雄異株で、雄花は雄蕊ばかり、雌花は雌蕊だけで花弁や蕚はありません。

雄花と雌花の咲く時期には微妙なズレがあり、雄花の咲く今の時期は、雌花の数は

かなり少なくて見付けにくいようです。




アカメガシワの雄花、中々造形的な面白さがあります。多数の雄蕊を持ち、花弁や蕚はありません。








こちらは雌花、雄花に比べると、さらに目立たない形をしています。雌蕊だけで構成され、花弁や蕚はありません。

花芯は成熟すると、赤みを帯びます。

コメント (2)
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