山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

植物の体温

2010-01-13 20:28:38 | Weblog
今朝は随分冷え込みました。

公園の花壇の植物達はどうしているのだろうか?

少し気になって見に行きました。

どの葉を見ても、真っ白に霜が付いて

まるで凍りついたようになっています。

しかし指で触ってみると、葉は相変わらず柔らかいままです。

冷凍の野菜のようにゴワゴワした感じは全くありません。

私達の体が暑かろうが寒かろうが大体の体温を37℃前後を保っているように

植物達にも、自分が生きていくのに必要な体温を維持する仕組みがあるようです。

基本的には体温を調節することはできませんが、冬になると多くの植物は葉に多糖体を

多く取り込み、凍結を防いでいます。

冬野菜の味に甘みが増してきて美味しくなるのもこのためでしょう。

また、別な方法で体温を自分で調整できる植物もあります。

ザゼンソウなどは発熱細胞を持っていて、体温を20℃位に維持しているのは

その典型的な例でしょう。

樹木の場合、今の時期に雪山などへ行くと、落葉樹の太い幹の根元で雪が融けているのが

観察できます。

これなどは、1~2ヶ月後の萌芽の時期に備えて根からの糖分やミネラルの転流を促進するため

幹の温度を雪が解けるほど高く保っているとものと思われます。

何れにせよ、植物であれ動物であれ、生物は外界の刺激によってそれに対応できる生活能力を

培っているのは間違いなさそうです。






コメント (4)
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