山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

冬の里山ある記(2)

2010-01-03 23:01:18 | Weblog
※お詫びと訂正
昨日の記事で植物名と画像の一部に誤りがありました。申し訳ございません。
シイモチ→タマミズキに訂正させて頂きます。



鴻の巣山は城陽市の東部にある里山で、水度神社の神域となっているために

山林はあまり人の手が加えられず、かなりの部分が自然林で残されています。


鴻ノ巣山の入り口、水度神社(みとじんじゃ)の参道左側には、かなり広いスタジイの自然林が広がっています。









その中には推定樹齢が300年を超える巨木も、何本か見られます。

こんな木をじっと見ていると、歳を重ねるという事が何故か素晴らしい事のように思えてなりません。

人もまた、歓びや悲しみの年輪を重ねながら、ひたすら伸びようとする一本の樹に他ならないからです。



巨木となった椎の木の根元には異常に発達した板根(ばんこん)が見られます。

これは風などで樹が倒れないように、側面から支える役割を担っています。樹木の知恵なのでしょうか?



この種子は鳥やリスなどに食べられますが、それは極一部にしか過ぎません。

多くの種子は林床に落ちて発芽し、新たな生命として育っていきます。

太古の昔から、森ではこんなドラマが繰り返されてきたに違いありません。





参道の緩い石段を登り切ると、水度神社の美しい社殿の前に出ます。



社殿の裏には八重咲きの椿が咲いていました。ヤブツバキの園芸品種のようです。





社殿を後に山道を頂上へと向かいます。



神域だけに榊の木があちこちに見られました。



コバノミツバツツジ、4月頃にはピンク色の可愛い花が楽しめます。






カナメモチ<バラ科 カナメモチ属>

名前は「モチ」でもモチノキ科ではありません。バラ科で雌雄同株。

若葉が美しい赤色をしていることから、アカメモチとも呼ばれます。



こちらは昨日と同様、ソヨゴ<モチノキ科 モチノキ属>です。



紅梅は既に開花し始めています。紅梅は白梅に先だって咲くので

特に早咲きということもないようです。





木々の間を飛び交う、エナガの可愛い仕草を楽しむことができました。






頂上からの展望です。ここからは南山城は勿論、京都の町や北摂方面の町、それに

愛宕山や西山連峰、遠く生駒山や六甲山系の山まで望むことができます。


コメント
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