山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

オトコエシ(男郎花)

2009-10-12 20:59:43 | 双子葉合弁花

オミナエシ(女郎花)よりも剛強な雰囲気から、オトコエシ(男郎花)と呼ばれます。

それぞれ、「女郎花」「男郎花」の漢字が使われ始めたのは、平安時代頃からのようで、

それ以前には「美人部為」「佳人部為」などの漢字が使われていました。

いずれにしても、かなり古い時代からこれらの植物を美人・美男子に見立てた名前が与えられていたようです。

今や準希少種となったオミナエシに比べ、山野にごく普通に生えている背丈1㍍程の多年草です。

黄色い花が目立って秋の七草にも数えられるオミナエシの影に隠れて、あまり知られていませんが

純白の花が群生する姿は清楚な美しさに満ちています。



オトコエシ<オミナエシ科 オミナエシ属>

薬用植物として、解熱や利尿に効果があり、葉はお浸しや和え物にして食べるなど身近な山菜として

利用することができます。

漢名を「敗醤」と言いますが、これは花を花瓶に生けておくと腐った醤油の様な臭いが水に残る

ことによります。







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クロコノマチョウ(黒木間蝶)を求めて

2009-10-12 07:59:19 | 昆虫
クロコノマチョウ<ジャノメチョウ科>

クロコノマチョウは山の暗い雑木林で時折見かけることがありますが、どうも現れるのが唐突、

突然足元から飛び立って、こちらがカメラを構える間もなく暗い藪の中を何処ともなく

飛び去るパターンがほとんどです。

「それらしい蝶、山吹山の沢筋でよく見るゾ」という友人の怪しげな情報を元に出かけました。


聞いた話では、この石碑の向いあたりに山吹山への道があるはず


情報の通り、林道のガードレールの切れ目に道があります


薄暗い道、前方に作業小屋が見えます。


さらに進むと6体のお地蔵さんがあって・・・


篠竹の藪があって・・・


沢筋に出る・・・ここまで情報通り


足元にエメラルド色に輝いたミドリセンチコガネを見つけました


ちょっと指で触ると死んだふり・・・こんなことして遊んでる場合じゃありません


情報に基づいてさらに奥へ・・・なにか暗くて気味の悪いところに来ました


そして、ふと横の藪の中をみると・・・いました!


紛れもなくクロコノマチョウです。慎重に距離を詰め今度こそ・・・パチリ


これは先月、大正池で見た個体、昆虫は普通3対の足があるはずだが、クロコノマチョウの足は2対?
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