山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

ルリタテハ(瑠璃立羽)はコクリートがお好き?

2009-10-10 22:11:08 | 昆虫
画像は農業用水路の縁に止まっていたルリタテハです。

開帳していると、渋いチョコレートブラックの地色と対照的な淡い瑠璃色のラインが目立つので

すぐそれと分かります。


山では、クヌギやアラカシなどの樹液の出る木の近くで見かけるので、山の蝶というイメージが

強いのですが、人里や都会地の公園でもたまに見ることがあります。


通常は地面で静止していることが多く、腐果や樹液には集まりますが、花に止まって

吸蜜することはありません。

したがって、「花と蝶」という一般的なパターンの蝶写真は狙っても難しく

美しい姿なのに絵になりにくい蝶さんです。



人里の地面などで静止して過ごす場合は、湿った土の上よりもコンクリートや木材の上など

乾燥した人工的構造物の上を好むようです。また縄張りを守る「占有行動」が見られるのも特徴で、

自分の領域に飛来するものを見ると、たとえ相手が鳥であっても緊急発進して、警告の占有飛行を行います。



成虫で越冬するため、春は関西などでは3月末ぐらいから見ることができます。




ルリタテハ<タテハチョウ科 タテハチョウ亜科>



翅裏は樹皮か枯葉に偽装? 




人の気配を感じると、素早く飛び去りますが、同じ場所に戻る習性があるので一度逃げたぐらいで
撮影を諦める必要はありません。
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ツマグロヒョウモン~PART2

2009-10-10 18:27:21 | 昆虫
昨日と同じツマグロヒョウモンですが、こちらは♂さんです。

地色の黄色に黒い豹紋がついている所は他のヒョウモンチョウと同じですが

一つ一つの斑紋は小さく、全体に疎らなので見分けがつきます。

昨日の♀の個体とはちがって、名前の由来となった前翅の先端の黒い部分が♂にはありません。


ツマグロヒョウモン(♂) <タテハチョウ科 ヒョウモンチョウ族>




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