明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

串カツへの愛情が感じられる繁盛店 東大和市『串寅』

2017年11月02日 | 居酒屋・バー
数年前から、毎年のように関西旅行をしている私だが、目的のひとつが、串カツを食べることだった。
滞在中は、新世界の『てんぐ』や阪神梅田駅そばの『松葉』をはじめ、大阪の名店・迷店を巡ったものだ。
「なぜ関西まで?」と聞かれれば、つい7年くらい前までは、関東には串カツ店がほとんどなかったからで。
今でこそ、あらゆる駅・町に串カツのチェーン店が存在するが、店舗の増える勢いが早すぎるのが気になる。
串カツの職人とは、そんな短期間で育成できるものだろうか。
私の自宅近所の某店は、普通のアンちゃんが揚げているが、どう見ても彼が熟練の職人とは思えない。
「とにかく、具にコロモ付けて油にぶち込めばいいんだよ」程度の指導しか受けてないのでは?
私の勝手な思い込みも含まれているのだろうが、それらのチェーン店では、ほとんど満足した記憶がない。
味が著しく落ちるわけではないが、従業員たちのヤル気というか、串カツへの愛情が感じられないのだ。
【串カツ文化】を関東・東京に広めた、チェーン店の功績自体は認めるものの、
「あんなのバイトでも簡単に作れる」などと甘く考えているとしたら、串カツ愛好者として心外だ。

そんなわけで、東京ではほとんど串カツ店に入らず、立ち寄るのはわずか2軒だけだが、
そのうちの1軒が、今回紹介する東大和市駅近くの『串寅』さん。
あるお店のカウンター席で、こちらの女将さんと隣同士になったところ、
「東大和で串カツ屋をやってるので、よかったら来てください」と声をかけていただいたので、数日後にさっそく訪問。
私には社交辞令は通用しないのでね。
「今度飲みに行きましょう」と誘われたら、その場で日程を決めようとするので、覚悟してほしい。女性の場合は特に、ね。
女将さんは私のことを覚えていてくれて、「うわ、本当に来やがった」と思いつつも(推測)、ちゃんと歓迎してくれた。
ひとり客の私に対し、何度か声をかけてくれて、ありがたかったよ。

店内はカウンター席とテーブル席で、20人くらいは入りそう。私は運よくひとつだけ空いていたカウンター席に座れたが、
客席は常に8割以上は埋まっている人気ぶりで、毎回、何人かのお客さんが入れず、あきらめて帰っていく。
働いているのはご夫妻とバイトの女の子。店主である旦那さんは、和食の経験があるらしい。
まずはビールを頼み、何本か串カツを頼んだところ、女将さんが慣れた手つきで、具材にコロモをしっかり付けていく。
最後に、細かいパン粉を付けたら、フライヤーにドボンと投げ込むようなことはせず、ゆっくりと沈める。
この丁寧な作業ぶりからは、串カツへの愛情がじゅうぶん伝わってくるよ。
先出しのキャベツをかじりながら待っていると、数本の串カツが揚がってきた。


左から「玉ねぎ」、「エリンギ」、「紅しょうが」。最初に野菜類が出てきたよ。
いっぺんに提供せず、お客さんの食べ具合を見ながら、順番に揚げているようだ。この心配りがうれしい。
立川にも、注文のすべてには応じず、客の食べるスピードに合わせて、数本ずつ提供する串焼き店があるのだが、
それに対し、どこかのバカが食べログに、「出てくるのが遅い、しっかりしろ」などと、的はずれな投稿をしていた。
何度でも言うが、食べろがーなんてバカばっかりなんだから、食べログ投稿欄は今すぐ廃止すべし!

ハナシは戻って。ついでに、今まで食べてきた分も、掲載していこう。


こちらは「チューリップ」、「山いも」、「玉ねぎ」。なつかしいチューリップ=骨付き鳥はウマかった。


これは、右が普通の「串カツ(牛)」なのだが、左は思い出せない。「豚シソチーズ」かな?
ちなみに、下が豚シソチーズの中身。下品な画になってしまい、申し訳ない。


これまた下品だが、こちらは串カツの具では珍しい「うなぎ」をかじったところ。


1本200円のお値打ち価格。あ、言い忘れたけど串カツはだいたい120~200円くらいで、お得な5本セットもあるよ。
こちらは鶏から揚げとタルタルソースの組み合わせが絶妙な「ちきん南蛮」450円。


濃い目の味つけで、ホッピーがどんどんススム危険なヤツ。
そして、こちらのお店で最もホッピーが止まらない、危険極まりない逸品が、店主特製「もつ煮込み」390円だ。


具はモツとネギだけで、白味噌仕立ての上品なタイプかと思いきや、ニンニクがガッツリ効いており、
私の大好きな味ではないか!
途中で七味と、別注の「ウズラ卵」串から、コロモを食べた1個を煮込みに入れてみたりして。


ある時は、まず最初に煮込みを頼んでおきながら、最後に再び「デザートに煮込みをもう一杯、今度は卵入りで」
と、メニューにない注文をしてみたところ、店主は「まだ喰うのか」と苦笑いしつつも、応じてくれた。


半熟の玉子を途中で崩し、オレはキミ(黄身)が好きなんだ! とばかりに汁まで食す、この幸せ。


そういえば、お酒の値段も書いてなかったが、ホッピーセットと、生ビールが450円で、チューハイ類は390円~。
そして、私が大好きな金宮ボトルは1500円。チャージ料が無料なのもありがたい。なので、1本入れてみた。


「正田」のヘタクソな字がお恥ずかしい。このブログを見てくれた方、よかったら飲んでくれたまえ。
まあ、今ではビンの1/10くらいしか残ってないけどね(笑) 「酒は飲んでも飲まれるな」だ(←意味が違う)。
串カツも煮込みもおいしく、ご夫妻の仕事は丁寧で、接客も気さくで温かい。これでは人気になるのも当然。
今度行ったときには、新しい金宮ボトルを入れておこう。

串カツで思い出したが、我が母校・日大三高野球部が、現在秋季東京大会でベスト4まで進出中。
あとふたつ勝てば来春のセンバツ甲子園が確定する。カツ喰って応援しているぞ。カツんだ三高!



串寅
東京都東大和市向原6-1201
西武線東大和市駅から徒歩約1分半
営業時間 17時半~24時
定休日 水曜
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 牛丼チェーン以外の牛丼を食... | トップ | 日大三、7年ぶりの秋季東京都... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

居酒屋・バー」カテゴリの最新記事