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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

コンドルからチャチャチャへ 立川『立川マシマシ』

2020年03月06日 | ラーメン、つけ麺など
現在のラーメン業界でも特に人気があるとされる『二郎』系
発祥の地・目黒から港区の三田へ移転し、近所の慶大生を中心に人気を博すと、やがて味にほれ込み修業した者が支店を出し、
さらにそこから独立し、別の屋号を名乗る店や、味やスタイルを模倣した店なども登場し、今では日本全国に広がっている。

二郎及び二郎系と称されるラーメンとは、だいたい以下の特徴がある。
○量多く噛み応えのある極太麺 ○山のように盛られた大量の野菜 
○「ブタ」と称される煮豚 ○たっぷりの背脂 ○ニンニクと化学調味料も多い 
○「小」でも大盛、「大」は危険なレベル ○量の割に値段はさほど高くない

他にも、専用の醤油・みりんを使用する、ただでさえ多い野菜、背脂、ニンニク、ついでにタレ(カラめ)も無料で増やせる、
ニンニクマシマシ…など独特の注文コールがあり、さらに「ジロリアン」と呼ばれる熱狂的なマニアが存在する、という特徴も。
とまあ、二郎を知ってる人にとっては簡略化しすぎて物足りず、知らない人にとってはどうでもいい情報はこのへんでやめる。
私もそんなに詳しい方ではないので、ジロリアンに指摘されるのが怖いからね。
肝心の写真がまだだった。こちらは、私が最後に食べた二郎インスパイア系『らーめん 大』高円寺店のもの。
※ガラケーで撮影

これを食べたのが2011年。確か「小らーめん+野菜マシ」で680円だったと思う。野菜といってもほぼモヤシなのだが。
ちゃんと残さず食べ切ったが、感想はただひと言「疲れた」であった。
今ではもう、量が食べられなくなり、食後苦しくなるので、この手のラーメンは9年間口にしていない。
そもそも、二郎は、客が多いのは当然ながら、量自体も多いため回転が悪く、長い行列ができる店が多い。
さらに、店の従業員や同席したジロリアンが、残したり食べるのが遅い客には圧をかけるとの噂もあり、
並んでまで不快な思いはしたくないので、なおさら興味が失せた。
とはいえ、私自身は食べるスピードが(当時は)速く、そのような店員や客に遭遇したことはない、と断言しておく。

さて、いつも通り長ったらしい前置きを経て、ようやく登場する『立川マシマシ』さん。
屋号でもわかるように立川が1号店で、荻窪店が最近閉店したものの、系列店は15店舗ほどある様子。
ラーメン以外のメニューにも力を注いでおり、数ある二郎系の中でも、話題を集めることの多いお店である。
私が「ノーモア二郎」の誓いを破って入店したのも、立川店の下記看板のようなラーメンが目当てでなく、

※毎度毎度、撮影がヘタで申しわけない

とあるメニューが気になったため。それが、写真の「すごい冷やし中華」950円だ!


辛子とキュウリはともかく、大量の焼肉とタルタルソース(間にはガリも)は、冷やし中華の具材としては斬新!
麺は200~500グラムまで選べるが、私は400にしておいた。500だと意地汚いと思われるので(!?)。
せっかくの盛りつけだが、油そばのように混ぜて食べることに。途中で、卓上のニンニクや一味も加えた。
麺は、普段のラーメンに使用しているものと同じ(だと思われる)極太麺。


ここ立川マシマシさんは、かつて「焼肉重」というラーメン店らしからぬメニューも提供していたので、
具材の焼肉も、それの流用であろう。甘辛いタレで焼かれた、間違いのない味。ニンニクもよく合う。
マヨネーズではなく、刻み玉ねぎが多く含まれるタルタルソースなので、意外と爽やか…そんなわけはない。
ただし、ツユが意外と酸っぱいのは、やはり「冷やし中華らしさ」を意識してのものか。
肉、タルタル、麺、キュウリ…とガツガツ食べ進め、ペロリと完食。確かに「すごい」料理だった。
深夜0時台の割には混雑していたが(←そんな時間にコレを喰うな)、店員さんたちの接客は悪くなかった。
ただ、この日は「やや混雑」程度だった立川マシマシさんは、その後も着々と客を増やしていき、
深夜でも行列ができるように! なので私の足は、再び遠のいた。

それから月日がたち、昨年9月、隣の店舗が空き、替わりにマシマシ系列のお店が入ることに。
新しいお店は『まぜそばコンドル』。二郎風ラーメンとは異なる、汁なし麺の専門店だ。
オープンから数日後に覗いてみたら、マシマシには行列があるのに、コンドルの客入りはそうでもない。
ならば、と食券を購入し、お店のウリであるまぜそばを食べてみることに。
正式名は「すばらしいまぜそば」890円。麺の量は250~500グラムまで同額。私はやはり、400をチョイス。
ちょいと高いと思ったが、写真のように具だくさんなので、890円は適正価格といえよう。


チャーシュー、ひき肉、大葉、ネギ、ゆで卵半分にナルト。大きめのナルトと完熟玉子が、個人的に好感。
こちらは横アングル。さすが400グラム。明らかに一般的な丼より大きい。

※丼には屋号「コンドル」のマークが

さらにスープと、この日限定のサービスである「ジンジャーマヨ」(通常100円)もついてきた。


さっそく、グチャグチャとよく混ぜて、食べてみる。丼の下に沈んだタレが絡まった、麺の歯応えがいい。
途中で、さっきのジンジャーマヨと卓上のニンニクとコショウを加えると、味の変化が楽しめる。


ジンジャーマヨ、私はこの店が初体験だが、鶏の唐揚げとか、いろんな料理に使えそうだね。
あと、予想外に合っていたのが大葉。あまりラーメン類には使用されない具材だけど、口直しに最適。
そして、さらに特筆したい口直しアイテムが付け合わせのスープ

※少し飲んだので、さっきの提供直後の写真より減っている

醤油ベースのよくあるタイプのスープだけど、こってりしたまぜそばにはベストマッチ。
未食なのでわからんが、立川マシマシで出しているラーメンのスープよりウマいのでは?
これを書いている今、スープに麺をつけて食べてみればよかった、と後悔。

次に紹介するのは、立川マシマシのもうひとつの看板メニュー「マシライス」750円。
さっきのまぜそばにも入っていたひき肉、これはマシライスの具材=「マシルー」と呼ばれている。
ひき肉を独自のタレで味つけしたものを、ご飯にかけて卵黄を添える、単純だけどクセになると評判の一品だ。
こちらの商品は、立川マシマシ本店だけでなく、隣のコンドルでも注文可能。
どっちで食べても同じならば、並ばず着席できるコンドルの方がラクだからね。
食券を渡しご飯の量をたずねられ、確か300~500グラムまで選べ、またまた400グラムを選択。
女性店員が、計量器にお皿を乗せ、ご飯をよそっていく。途中、しゃもじでペタペタと固め、ドーム状にしていく。
完成した商品がこちら。例の絶品スープもついてくるのがいいね! 


ちなみに、スープはお替わり自由だった記憶があるが、小心者の私は頼めず。
食べた感想は…ひき肉の味はそんなに濃くなく、ほどよい甘さ、ほどよい脂(油)加減だ。
気になったのは、ライスが硬いこと。HPによると、コシヒカリを使用しているらしいが。
おそらく、コンドルにはまぜそばを食べにくる客が大半で、マシライスの注文はほとんど入らず、
私が食べた分は、長時間炊飯器に入っていたのかも。ラーメンとか汁っ気の多い商品には、バッチリ合うと思うが。
また、ライス400グラムは、マシルーや卵黄1個に対しては多かったのか、食べ切るのに苦労した。
煮豚1枚「豚マシ」200円か、「ガリバタ」150円を追加すればよかったかな。

そんなコンドルさんだったが、今年2月に突然の閉店。
跡地には、3月に新店舗がオープン。店名は『ラーメン チャチャチャ』だって。
従業員募集広告には、立川マシマシの店員と思われるお姉さんの写真を掲載していたし、
プレオープン時は、同じくマシマシユニフォームの男性店員が、陣頭指揮を執っていたので、
コンドルと同様、マシマシグループだと思うのだが…はっきりと断定はできない。
チャチャチャが提供するのは、ラーメン、つけ麺、黒カレーライスなど。推しているのは「ネギチャーシューメン」かな。
私が訪問した際は、「ラーメン」750円が開店セールで550円に。黒カレーは用意されてなかった。
カレーをあきらめ「ライス(小)」100円とラーメンを選択。
しばらくして、水色で浅く広い、どこかで見た丼のラーメンが登場。


丼だけでなく、具材のノリやワカメ、麺の細さやスープの色で、マニアならすぐわかっただろうが、
これは「うまい! ラーメンショップ」のキャッチコピーでおなじみ「ラーショ系」である!
横からの写真を撮っていたら、小ライスもやってきた。


今回のライスはもっちりとしていい炊き具合。ただし、ラーショや家系などのしょっぱいスープには、
前回の硬くパサパサで古古米のようなライスの方がマッチする

※ラーメン丼、イマイチだね

肝心のラーメンは、ラーショ系にしては味が濃くなく、卓上のニンニクを追加しても匂いがせず、
これはまさか…と、スープを口に含んだまま、カウンター下に設置されたティッシュで鼻をかむと、
おおっ、これぞ口内に広がるラーショの味!
どうやら、毎年恒例の花粉症に、突然かかってしまったようだ。おかげで、半分以上味ナシ状態で喰っちまった。
もったいないので、近いうちに再訪しよう。黒カレーライスってのも気になるし、
卓上にある、ラーメン店では珍しい(牛丼屋ではよく見る)白菜のお新香や、「お新香用」の化学調味料も使ってみたい。

※「魔法の粉」とは(笑)

もちろん、チャチャチャだけでなく、たまには母体である立川マシマシにもお邪魔しなくては。
でもなあ…二郎系のガッツリラーメンは、カロリーが心配だからなあ…(←ナニをいまさら)。


※追記 『ラーメンチャチャチャ』は6月末で閉店、
同系列の『立川マシマシ試作館』という店に変わったそうです
※追追記 その後、『立川マシマシ試作館』も閉店しました



立川マシマシ 総本店(Twitterの表記に準ずる)
東京都立川市錦町1-2-16 立川アーバンホテル「らーめん たま館内」
JR立川駅から徒歩約2分半 多摩都市モノレール立川南駅からは徒歩約3分
営業時間 月~土11時~15時、18時~25時 土は中休みなし 日・祝11時~24時
定休日 年末年始
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