古来、美人の形容に、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というものがあり、また中国では、唐代以来、牡丹は花の王と呼ばれるなど、牡丹は気品のある花といわれてきた。
新聞によると、近くの「つくば牡丹園」では牡丹が満開を迎えているというので、4月30日に行ってみた。6haの敷地に530種、9千株の牡丹が植えられ、全国一の規模とのことである。
種類により開花時期にずれがあるが、今年は暖冬で開花が早まり、ゴールデンウイークを前にして全体的にはピークを少し過ぎた感じがある。
牡丹は、同じところにいつまでも植えておくと、地力が衰えるので、移植や土壌の入れ替えが必要である。その牡丹園も開園20年程度になり、ここ2~3年は、新しい土地への移植などを進めている。そのため現在は、新しい姿へ移行する過渡期にある。
わが家でも、20年来、立派な白い花を咲き続けた「白神」という名の牡丹の花も、これまで一度も大がかりな土壌の改善などを行わなかったせいか、今年はついに蕾すら付けることなく、枝先を枯らして木全体がひとまわり小さくなってしまった。手入れをしなければと思う。
現在わが家では、「八千代椿」というピンクの花だけが見事に咲いている。