竜の郷あれこれ

龍ヶ崎市と周辺の名勝、観光地、行事、身の回りのことなどを写真と文書により紹介します。「気まぐれ写真日記」もご覧下さい。

牛久大仏

2006-08-07 12:12:04 | Weblog
 隣の牛久市に、世界一の大きさを誇る大仏像が造られたのは今から13年前である。建設が始まる前から龍ヶ崎に住んでいたので、どのようなものができるのか、非常な関心をもって、時々様子を見に行っていた。

 最初、敷地の一角に仏像の御足が置かれた。親指の厚みが人間の背丈ほどあり、完成後の全体の高さ120mは相当なものであることが予想された。

 始まれば1年程度で完成する予定であったが、何かと遅れて、結局3年程度かかった。写真のように、まず、下から骨格となる内部の鉄骨を組み上げ、そこに身体の6000に分けられたパーツを順にボルト・ナットで固定しつつ全体を組み立てていく方法がとられた。この工法は1886年に完成した米国の自由の女神(高さ46m、パーツ数214)と同じである。

 奈良の大仏や鎌倉の大仏は、現地で下から数回に分けて、輪切り状の鋳型の作成と鋳込みを繰り返しながら、下から上に向けて進め、最終的に頭頂部分を鋳込んで全体を完成させていたようである。奈良の大仏の場合には8段階に分けて2年かけて鋳込んだそうである。それに比べて現在の作り方は、建築技術といえる方法である。

 完成間近な日にその様子を撮影すべく行ってみた。頭部の一部と手先がまだ欠けていて、進捗状況を示すにはちょうど良い時期であったが、雲が垂れこめていて、上部が判然とせず、良い写真は撮れなかった。

 以前、ニューヨークにいた時、曇った日に、摩天楼の下部は鮮明に見えていても上部はガスの中に見え隠れしている様子を見たことがあるが、この大仏像にも同様な現象が見られ、大仏もかなり高いことが実感された。

 完成後は、わが家から片道7km位であるので、サイクリングを兼ねて度々訪れたり、遠方から親戚や友人が来ると案内する名所の一つになっている。