某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

冬虫夏草とトリュフ

2010-02-07 18:15:18 | ぼやき
 1年に一度うまいものを食べる会があって、先日中華料理の店に行った。まるでフランス料理のような中華で、薬膳料理と言ってよいような内容だったが、うまかった。
 赤い色の細いものが少し入っている料理があって、聞いたら「養殖の冬虫夏草です」という。人工栽培という意味だろう。これが中国のオリンピック選手を育てた有名な冬虫夏草か、凄く高価だと聞いたが栽培できるようになったのか、と有難く頂いた。なんだか筋力が付いたみたい。また、中国産トリュフを使った料理も出た。面白いので「やはり豚に探させるのですか」と聞いてみた。「いいえ、豚がトリュフを食べてしまうので、中国では犬に探させています」と言う答え。なるほど、犬はきのこより骨のほうが好きだろう、豚は意地汚いけど、と納得した。
 後刻、インターネットで調べてみて驚いた。日本ではもうとっくに日本冬虫夏草というものを栽培していて、それで薬を作って販売している。中国から輸入する冬虫夏草は乾かしたり加熱したりしないと入れないから、殆ど薬効がないという(日本の業者の説明。)それに比べて日本で育てているものは生のままだから効能がぐんと多いそうだ。豚も犬も、フランスでは特別に訓練してから探させる。だから見つけても食べない。中国の豚は訓練を拒否しているのだろうか。珍味の裏には様々な物語がありそうだ。
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6 コメント

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冬虫夏草 (山本静江)
2010-02-09 15:54:03
 冬虫夏草「クモタケ」を「泉の森」で7月上旬に観察しました。身近にもあるということでそのときのことを書かせてもらいます。

 クモタケは、普通のキノコとちがって、5㎝程度の棒状で上半分が薄紫色の胞子の粉で覆われていて、下半分は白い茎になっています。梅雨時の林や庭などでみられます。(泉の森では、正面入り口あたりの道沿いの杭の根元にかなり見られました)

 クモタケは、キシノウエタテグモという蜘蛛を餌食にして成長し、巣穴の土と蜘蛛の糸で出来ている蓋をこじ開けるようにして地面に生えてくるというから驚きです。そのためかほとんどが少し斜めになって生えているように見えました。

 クモタケの餌食となるキシノウエトタデグモは、地中に垂直に管状の巣を作り、巣穴の蓋を開けて地上に出てきて餌を仕留めては巣穴に戻るのだそうです。その蜘蛛を菌糸で覆い餌食にして育つのがクモタケだそうです。シャベルで掘り起こしてみると茎とつながった先に菌糸に覆われた真っ白な蜘蛛が出てきました。

クモタケは中華料理して利用されることはないでしょうが、昨年初めて見た「冬虫夏草」に命を育むためのたくましさにとても感動しました。

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いや驚いた (無知な老人)
2010-02-09 23:08:54
 山本さんありがとう。近くの公園に冬虫夏草がいるとは知りませんでした。大体実物を見たことがない。今度、皆でそれを見に行きませんか。動く地域懇談会。
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冬虫夏草 (山本)
2010-02-10 21:41:46
クモタケは7月の上旬といっても、短い期間の間に跡形もなく消えてしまうので地域懇談会は無理でしょう。
個人的にその時期に案内することは可能ですが・・
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7月にご案内ください (無知な老人)
2010-02-11 13:53:25
短いのは花の命ばかりではないのですね。7月に同好の士をつのって見学に行きたいです。半年先の予約です。
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あり (加治)
2010-02-12 10:59:15
ブログ拝見しました。
改めて珍しい食材のお料理をいただいたことを実感しました。
又、新しい発見のため、秋にお会いするのを楽しみにしています。
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おいしかったですね (驚いている老人)
2010-02-13 11:13:50
加治さん、コメント有難う。おいしいところにご案内いただき有難うございました。また、おいしくて何か珍発見のありそうなところをご紹介ください。
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