某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

スピルバーグ監督、次にはD.オコンネルの映画を作るか。

2013-09-10 11:33:36 | ぼやき
 昨日のアイリッシュ・タイムズに映画監督スピルバーグ氏がアイルランドの「解放者」ダニエル・オコンネルの映画化に意欲を示して入る、と言う記事があった。オコンネルはカトリックの市民権回復運動の指導者として有名。1829年にカトリック解放法を成立させ、カトリックの政治的権利回復に大きな貢献をした。カトリックの国アイルランドでは、従って、彼は「Liberator(解放者)」と尊敬され、アイルランドの首都ダブリン市の中央通りには巨大な銅像が立ち、道路は「オコンネル通り」と命名されている。彼の指導したカトリック解放運動のお陰で、カトリックもイギリスの議会に議席を持てるようになった。
 彼の思想・運動は単にカトリックの権利回復を目指すのみではなかった。信仰の自由を求め、政治と宗教の分離を主張し、ユダヤ教徒、イスラム教徒、無神論者等あらゆる人々に市民的権利を保障することを求めていた。奴隷解放もその中に入っている。オコンネルの友人には、リンカーンに大きな影響を与えたフレデリック・ダグラスもいた。オコンネル―ダグラス―リンカーンという関係も見逃せない。映画「リンカーン」を作ったスピルバーグ監督が、オコンネルに強い関心を持っているのは自然の成り行きだろう。
 良い映画が出来ると良いな。出来ればまだ私の目の黒いうちに。
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