某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

まだビラを撒いている!

2009-12-15 00:49:48 | ぼやき
 先日韓国の若い人(36歳)に会った。彼は東京の市民運動の集会も見学?したそうだ。そこで一番びっくりしたのは、まだビラを撒いていることだったと言う。韓国ではもう全然無いそうだ。集会の案内も自分達の主張の宣伝も全部メールで、驚くほど多数の人々に瞬時に届けられる。紙を通行人にポツリポツリと一枚渡して、一体何人に伝えられるのだ、と。予想もしない話だったので、返事に困った。彼によれば韓国では若い活動家が次々と生まれてきて、彼自身既に年配組だという。
 後でゆっくり考えてみると、この話は大変面白い。日本では九条関係の運動も平和運動も参加者が高齢化してきて、若い人に加わってもらうにはどうしたら良いかが大問題になっていると言う(そんなことは無い、と言われるかもしれないが。)メールもブログも関係ない、携帯電話など持ちたくない、と言う「老・壮活動家」を私でさえ何人も知っている。そんな日本では、韓国のように、もう全部メールだ、てなわけにはいかない。日本の「進歩派」は電子化について徹底して「保守派」なのだ。ところが、メールを駆使している若者たちは市民運動など全然およびでない。ブログなどへのコメントは徹底して保守反動個人主義だ。
 しかし、韓国でビラを撒かないのはインターネット普及のお陰、とだけ言ってよいのだろうか。もうビラを撒いても全く安全自由なのだろうか。ネットの方がまだ安全で、ビラ撒きには現行犯逮捕の危険がまだある、と言うようなことはもうなくなったのだろうか。一面だけでは真実はなかなかわからないものだ。
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