某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

アイルランド大統領選挙結果と憲法改正国民投票

2011-11-08 14:44:41 | ぼやき
 全く時間が取れなくて、選挙結果を書くことが出来なかった。日本の新聞にも出ていたから、もう大変な旧聞だが、やはり書いておこう。 私の予想通り(10月17日頃のブログ)当選者は70歳のベテラン議員(労働党)マイケルDヒギンズ氏。有権者320万人のうち有効投票177万票、投票率56%。ヒギンズ氏は最終的に100.7万票を獲得して当選。
 投票日直前には、富豪のギャラハー氏が一番人気と言われだしたが、63万票に留まった。話題になった元IRAのマクギネス氏は26.5万票で3位。彼までは供託金没収にならなかった。選挙費用も彼まで3人は全部国庫負担。後の4人は供託金没収、加えて選挙費用全額自己負担。天と地ほどの差だ。
 アイルランドの大統領は政治的には殆ど権限がなく、いわば国の帽子、儀礼的存在だから、見てくれが良くて演説がうまい方がいい。その点、ヒギンズ氏はかなり身長が低いそうで、大統領にふさわしくない、と危ぶむ人がかなりいるという。背が低いと損なんだ。私は失格だな。日本の天皇も駄目だろう。その点、前の2人の女性大統領は美人でしかもとびきりの才媛(大学教授)だったから票を稼げたのだろう。ヒギンズ氏はしかし演説がうまいらしく、その点では合格らしい。彼の経歴等については後日。大変苦労した人だという。
 国民投票も同時に行われた。その1、裁判官の報酬を引下げられるように憲法を改正する件は、有効投票の80%が賛成で可決。他人の給料を下げる話だから賛成が多いのだろう。これが、税金を上げる話だったら逆だったろうが。第2、公共の利益にとって重要な場合に限って、両議会に個人を調査する権限を与えるという憲法改正案は反対53%で否決。予想外だったらしいが、これは国民の方が健全だろう。国民投票で否決されても政府は別に責任を取らない。日本だったら間違いなく内閣総辞職だろうが。
 大統領は一人なのに、投票は単記委譲式比例代表制。どんな具合かも別の機会に。
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