某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

イギリスの鉄道は大丈夫か? 

2010-04-17 16:57:53 | ぼやき
 一回だけの個人的経験で断定はできないが、イギリスの鉄道は少しやばい。
 ロンドンのパンクラスという大きなターミナルに切符を買いに行った。ノッティンガムまで大人二人当日往復で約100ポンド。しかし、座席指定だと70ポンドだという。喜んでそれを頼んだ。これがことの始まり。
 往路は座席が取れたが、復路がコンピュータに出ないという。いろいろやってくれたがだめ。このコンピュータのせいだということになって、1時間後に来てくれという。「あきらめないでね」といわれた。どっちが?といいたくなった。とにかく、土曜日なのですぐ近くのカムデンタウンに行って若者の雑踏を見て、引き返した。係りのおばさんは大喜びでまたコンピュータを操作し始めた。だめ。結局帰りは一等車の指定席。それでも90ポンドだから、普通に切符だけ買うより安い。変なシステムだなと思ったが、翌日朝その列車に乗ろうとした。座席は車両Eの53と54.なんと車両が無い!Dで終わり!仕方なしに適当に空いている座席に座った。発車してしばらくすると(これも遅すぎるが)アナウンスがあった。「E車両はないから、座れるところ(available seat)にすわれ」と。availableてのはこんな使い方をするのか、と変な感想をもった。車掌は、しかし、一言も謝らなかった。
 帰りの列車は一等車。期待していったら、また座席が無い。窓に一等車と書いてある車両に乗り込んで、もうわかったから、勝手に座った。早い者勝ちだ。周りの乗客はどう見ても一等車の客とは思えないロー・ティーンばかり。駅に入るときから、ロンドンで駅を出るまで、一度も切符を見せなかった。車中の検札もなかった。度胸さえあれば、ただ乗りができる。
 帰国してからいただいたノッティンガムからのメールには「一分早く発車したので、別の列車にお乗せしたかと心配しました」とあった。危ない!と思うのは日本人だけだろう。発車の遅れるのが普通のイギリスでは、前の列車が遅れて発車したと思うのが常識なのだろう。
 あの国に新幹線を走らせるのはやめたほうがいい。歴史的大事故が起こる。
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5 コメント

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やばいなんてもんじゃない! (Mac in uk)
2010-04-23 07:57:01
運賃の設定も意味不明だし、席も”指定席”が車両がなくなってて”席とリゲーム”状態は日常だし、列車は、遅れるのが当たり前と思ってのんびりしていると、発車時間より早く(もちろん発車ベルもアナウンスもなく)突然平気で出て行くし...!
ま、無事に乗れたらもうけもの、しっかり座れたら,超ラッキー(^^)v!ってところでしょう、イギリスの鉄道は。

はい、わたしはおかげさまで、もう,慣れました。

しかし,帰りの列車も先生の車両、ありませんでしたか...(ーー;)

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コメント有難う (驚いた爺と孫)
2010-04-23 15:42:36
 いや驚きました。イギリスの長距離鉄道は何度も使いましたが、今回ほど異様な経験をしたことはありませんでした。伊東光晴さんが、イギリス人に向かって「あなた方のお爺さんたちは偉かったが」といったそうです。産業革命で偉いイギリスは終わり、というつもりだったらしい。ちょっと世代を間違えていそうだけれど、私も同感です。
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Unknown (輝く次男)
2010-04-26 17:33:49
いまだに英国もそうですか。30数年前、仏伊の労組代表を招いたとき、日本の鉄道時間の正確さに舌を巻かれたことがありましたけど。何が原因なのでしよう?
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真面目の表し方。 (Mac in uk)
2010-04-28 05:58:04
輝く次男どの。
仏伊のラテン系国民と比べられてしまうとちょっと可哀想ですが、イギリス人は,同じ民族のドイツ人には、几帳面さで完璧に劣ります。イタリア人のいい加減さとドイツ人の生真面目さを足して2で割って、フランス人のワインを少し垂らしたくらいのタリラリラン♪なので、妙なところにきっちりしてて(割り勘とか駐車違反の罰金とか!)、肝心なところには(発着時間とか納期とか)、あまりにアバウトです。で、結構すぐに、紅茶を飲んで、なかったことにします。
国会中継を見てても、議員は行儀が悪く、なんだかお笑い芸人達のやり取りを見てるような,「おふざけ」感があります。主人に、「まじめなの、あれで?」と聞いたら、
「うん、まじめだよ。」と言っていました。

ビートルズの国,チャップリンの国、チャーチルの国です。
ず~~~~っと、変わっていません。
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コメント有難う (ブログ店主)
2010-04-30 23:46:28
次男さん、UK・Macさんコメント有難う。各国の人の気質がわかって面白いですね。昔ロンドンの英語教室で読んだ本の一説に「ドイツ人と日本人はthoroughだ」とありました。完全主義者だとでも言いたかったのでしょう。しかし、その文章に続けて、神田の古本屋街のことが書いてあり、売り物の英語の本をあけると、はじめの数ページにはびっしり書き込みがあるが、後は真っ白でページも切ってない、とありました。はじめは徹底的に調べるけれど、息切れして続かなくなりすぐ読むのをやめてしまう、というのです。耳の痛い話。
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