某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

蛇はかわいそう

2010-06-01 23:56:08 | ぼやき
 アメリカのスーパーで売られている栄養補助食品(サプリメント)にもいかがわしいものが多いらしい。糖尿病に効いてインシュリン投与がいらなくなったり、アルツハイマーの患者の記憶力が改善されたり、癌を予防したり治癒したり。
 こうしたインチキ薬を snake oil「蛇の油」という。どうやら、欧米のキリスト教徒は蛇を邪悪なものの総代表にしないと気が済まぬらしい。アイルランドをキリスト教化したパトリックさんのもっとも有名な奇跡は、全島の蛇を退治したこと。だから今でもあの国に蛇はいない。
 蛇は女(イヴ)をたぶらかし、女は男(アダム)をたぶらかした。だから一番悪いのは蛇。人間がこんなに堕落したのも、もとはと言えば蛇のせい。まさに蛇は人類の敵だ。
 それに比べれば日本の蛇は幸せだ。お金持ちにしてくれる、というので神様にまでなっている。
 19世紀に、アメリカではこの「蛇の油」を行商人が売り歩き、効能を面白おかしく宣伝する大道芸を披露した。これを薬売りの芸[medicine show]と言う。蛇の油売り。当時日本は江戸時代。同じようにインチキ薬を売る大道芸 medicine showがはやった。ご存知 ガマの油売り。蛇と蛙。良く効いたのはどっちだろう。
 昔の大道芸は今のテレビCM。どこを見てもサプリメントのCMばかり。あれは「蛇の油」だろうか「ガマの油」だろうか。 
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