車中にて

2011年11月30日 | Weblog


▼みなさん、けっこう寒かったり、また奇妙に暑かったりのなか、お元気ですか?

 ぼくは先ほど、大阪で関西テレビの良心派の報道番組「スーパーニュース・アンカー」生放送への参加(出演)を終えて、いまは、次の出張地に向かう特急列車の車内です。
 もちろん、モバイル・パソコンを開いて、執筆しています。


▼執筆…そうです、「ぼくらの祖国」(扶桑社)の原稿仕上げを、まだ続けています。
 ここまでの送稿で、どうにか、年内発刊の実現は、確実にしました。
 というより、扶桑社のベテラン編集者・田中亨さんをはじめ、校正スタッフのかたがた、写真製版のかたがたら沢山の人たちが 「全社を挙げて」 (田中さん)、年内発刊に努力を続けてくれているおかげです。

 12月21日に書店に並ぶ予定は、12月27日に変わりました。すべてぼくのせいで、ずれ込みました。
 ごめんなさい。
 12月27日火曜に、都市の大きな書店に並び、翌日28日水曜には、全国の書店に並びます。
「もう予約しても大丈夫ですか」という問い合わせもいただいていますが、そうです、もう予約なさっても大丈夫です。
 前述したように、まだ原稿の最終仕上げは続いていますが、本ができあがりつつあります。

 写真をかなりたっぷり、それもカラーで入れました。
 表紙は、赤と白のデザインです。


▼ぼく自身は、いったい何日もう、お布団・ベッドに入っていないのか、分からなくなってしまいました。
 2週間はとっくに超えていて、もう3週間近いのではないでしょうか。

 26歳で共同通信に記者として入社し社会人になってからずっと、忙しい日々ではありましたが、こんなにも仮眠すら取れないのは、いくら何でも初めてです。
 毎日毎日、講演であったり、大学(近畿大学経済学部)での講義であったり、テレビ・ラジオへの参加(出演)であったり、原発の大きなリスクをテロリストや北朝鮮につけ込まれないようにするための公職での会議であったり、とにかく日程は詰まりに詰まっていて、それらも一切、人間としてごく当然ながら、手を抜くことはないし、いかなる日程もドタキャンはしませんから、執筆は細切れの車中や、世が深く寝静まる真夜中しかないわけです。
 睡眠は、タクシーの車内などで、5分取ったり、そんな感じです。

 そのさなかに、このひとつ前の書き込みで記した奇怪なことも起きたわけですが、いずれにせよ、天の命じるまま、いのちの最期の一滴、ひとしずくまでを捧げ尽くして、祖国が甦るための、ちいさなちいさな寄与を致すだけです。
 淡々とした気持ちです。


▼きょうは11月30日、あと数時間で、はや師走です。
 12月に入ると間もなく、サンフランシスコに向かい、毎年、参加している世界最大の資源・エネルギー・環境・宇宙をめぐる学会、「地球物理学連合」(AGU)に参加します。
 そのために、来週12月7日水曜のアンカーは、参加(出演)できません。VTRでの参加もありません。
 その次の週は、無事な顔を見せられるよう努力します。
 そのときにまた、お会いしましょう。


▼この特急はがらがらに空いています。
 ぼくの斜め後ろの席では、年配のご夫婦が、仲よく弁当を食べてらっしゃいます。
 温泉か何かに向かうのでしょうか。
 静かな会話も楽しそうで、奥さまは今、安心しきったような大あくびもしましたよ。

 こんなちょっとした、あたたかな光景を見ると、めげずにやろうぜ、という元気が胸中ひそかに湧いてきます。
 
 われら独研(独立総合研究所)は、国民を理不尽なテロリズムから護る民間防衛をつくるための独立系シンクタンクであり、日本の子々孫々に自前資源(日本海のメタンハイドレート)を渡すためのささやかな努力をする独立系シンクタンクでもあります。
 その社長・兼・首席研究員としての任務や、プロの物書きとして書店に良心的な本を並べることについて、やる気があらためて出るのです。


▼写真は、被災地の宮城県・南三陸町へ4月23日土曜に入ったときの一枚です。
 福島第一原発の構内深くに入った翌日です。

 地獄の炎のように、瓦礫が自然発火していた光景が忘れられません。
 このときのことも、「ぼくらの祖国」には書き込みました…。



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