沖縄県民と祖国を深く、深く愛した大田實・沖縄方面根拠地隊司令官(帝国海軍少将)の将旗(少将旗)が、なんと70年ぶりに、沖縄の空に翻った!
この将旗は、アメリカ軍に奪われていたのが、おとどし奇跡のように沖縄に帰り、資料館に保存されていた。
それを見るだけだと思っていたら、沖縄の側の思いがけない理解と友情を得て、保存ケースから取り出され、広げられ、そしてぼくと沖縄県民三人の手によって、このように掲揚いたしました。
一般の参観者がすべてお帰りになってからのロケでしたから、もう日暮れ時だったけど、天は最後の日照を残していてくださった。
これも、まもなく「水曜アンカー」(関西テレビ)で報道されます。
大田少将は、硫黄島の栗林忠道・帝国陸軍中将らと並んで、日本のというより世界の良心として、かつて敵国だったアメリカにも記憶され、日本では忘れられがちだったひとびと。
栗林中将と、ふつうの日本国民が2万人も硫黄島で、後世のぼくらのために命を捧げられたことをめぐる新しい本「死ぬ理由、生きる理由 英霊の渇く島に問う」(ワニブックス、例えばここです)を、どうにか8月15日の敗戦の日までに上梓できることになった、そのあとに、この太田少将の将旗の奇跡。
ぼくはきょう沖縄から鎌倉へ向かい、大田少将のご子息に会います。
この写真と、それから動画をお見せできる。
まさかの、素晴らしいお土産ができました。