ちょいと

2011年12月12日 | Weblog


▼扶桑社の編集者からEメールがあり、初版の部数を間違えていたそうです。
 1万2千部と知らせるEメールをもらっていたのですが、1万5千部が正しいとのこと。
 ぼくも寝ていなかったけど、編集者も寝られない情況でしたからね、Eメールの打ち間違いもあるでしょう。


▼だから、ちょいと増えました。
 ちょいと、でも嬉しいです。

「楽天のベストセラーで、30位にランクされていますよ」という報せも読者の方からいただきました。
 売れ行きだけがすべてじゃないけど、これも嬉しいです。

 いま北陸のローカル線で、各駅停車に乗っています。
 夜を越えて、東へ進みます。
 なんとなく、銀河鉄道のようです。銀河鉄道を生みだした宮沢賢治さんは、ぼくがいちばん、敬愛する書き手のひとりです。

 子供の頃から、その宮沢賢治さんの作品群のなかでも、「セロ弾きゴーシュ」が際立って好きだった。
 あぁ、ゴーシュのように、夜っぴて練習していた気分です。
 ぼくはゴーシュのように生きたかった。それが本心です。

 ゴーシュも、夜ごと聴いてくれる動物たちと、舞台を待ってくれている聴衆がいたから、眠らずにセロ(チェロ)を弾くことができました。
 ぼくの、つたない本を待っていてくれて、そして予約までしてくださったみなさん、おかげでゴーシュになれるかも、です。

 感謝してもしきれませぬ。

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