六本木から、北の大地へ

2006年06月11日 | Weblog



▼きょう6月11日の日曜は、午前中にテレビ朝日へ。
 午後0時半ごろから「サンデー・スクランブル」に生出演して、ドイツのワールドカップ・サッカーでのテロリズムの脅威について話してほしいという依頼だ。

 ざっと打ち合わせをして、スタジオ内で待機していると、前のコーナーが延びて、とても時間が短くなる。
 ある程度は予想していたけど、予想以上だったから、ミュンヘン五輪でのテロとの関連やAWACS(空中警戒管制機)まで飛ばしている警備の実際を語りながら、自分の話しぶりが早口になるのが心配だった。

 あっというまに番組終了、スタジオを出るとすぐに車に乗って、雨のなかを羽田空港へ出発する。
 羽田から講演先の青森に向かうのだ。

 見送ってくれたディレクターが「すみません、時間が無くなってしまって」とおっしゃったけど、「いやいや、それが生放送ですから」と答えた。
 本心だ。

 車のなかで、同行している独研(独立総合研究所)の秘書さんに「早口だった?」と聞くと、しばらく考えて、「いえ、大丈夫でした」。
 とても公平なひとなので、『この人が言うなら、きっとその通りなのだろう』と、ちょっと安心する。


▼羽田空港で、すこし時間があったから、昼ビールを呑んで、たのしく食べる。
 空港で時間があるなんて、滅多にない。
 ほとんど飛行機の機中で人生が過ぎていくような、この頃だけど、空港も風のように通り過ぎるだけのことが多い。
 だから、なかなかに嬉しかった。

 機中では、モバイル・パソコンを開いて、原稿を書こうとするが、なかなか進まない。
 きのうの土曜日、体調があまりに悪かったこともあって原稿がまるで進まず、かなり暗い気持ちになった。
 その続きだなぁ、と考える。
 ぼくは、なんだか根っこから疲れているなぁ、どうすればいいのかなぁとも思うが、休むわけにはいかない。
 前へ走りながら、走り続けながら、どうにか工夫かなにかをして、おのれのエネルギーを蘇らせたい。


▼青森空港に着き、出迎えてくれたかたと、秘書さんの3人でタクシーに乗る。
 車窓に広がる北の大地は、ほんとうに森が青々と、美しい。

 沖縄出身の秘書さん、というか沖縄電力から研修で来ている秘書さんは、林檎をかたどったガードレールから、冷んやりとした空気まで愉しんでいるようすだ。
 その人生への姿勢、えらいなぁ、と思う。
 こちらも明るい気分になる。

 青森市の中心部にある、講演会場のホテルに着く。
 講演そのものは明日の月曜だ。
 今夜は、主催者のかたがたと懇談会がある。

 その懇談会のまえに、貴重な、休み時間があった。
 つまり、今ですね。
 ホテルの部屋で、ひとり、楽な格好でいる。
 これは、こころから貴重な時間だ。

 あぁー、助かるなぁ。
 わずかな時間でも、仕事がまったく切れ目なく続くのと、わずかでも切れ目があるのとは、大違いだ。


   ……………………………………


 写真は、そのホテルの部屋の窓から、携帯電話で撮った八甲田山です。
 薄曇りのなかにあるし、遠いから、わかりにくいでしょうけど、北の地の素晴らしい山の気配を、できれば感じとってください。




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3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
「走れメロス」はなぜ走るの? (ニオミディア@30代男)
2006-06-12 00:45:46
青山さん、4度目まして。 相変わらずお忙しそうですね。

サウジアラビアのお土産プレゼント企画、良いですね~。

私は応募を控えますが、ここの読者も当たると良いですね。

首都リヤドの市場…。私は一生行く事がなさそうな場所です。



ここを発見して1ヶ月ほど。過去ログも少し覗きました。

「TVタックル」は10分ぐらい収録して、1、2分ほどが

採用されると思ってたので、2時間も費やしていると知り驚き

独研の社長になってから1日も休日がないと知り、驚き×3



経済大国の日本より、巨泉さん転住のニュージーランドなどの

生活環境が幸せに感じるので、豊かさの定義が気になります。

少子化も「1億3千万人は多すぎる」の反映だと感じます。



青山さんの思想の根底にキリスト教の影響があるようですが、

映画館で観た「走れメロス」「攻殻機動隊」が浮かびました。

太宰治のアレンジと「Matrix」に採用された90年代の作品。

アニメ映画ですが、テーマの芯が好きなのか心に残ってます。

http://www3.nhk.or.jp/anime/bs_04summer/program/melos.html

http://www.b-ch.com/cgi-bin/contents/ttl/det.cgi?ttl_c=177



人は進化すると肉体を無くすと「バシャール」も話してますが

「攻殻」と関連し、4月の立花隆さん取材のNHKスペシャル

「サイボーグ技術が人類を変える」が興味深かったです。

シンクタンクはこうした技術分析もされているのでしょうか。



独立総合研究所のスタッフには、帰国子女の方が多いとか。

海外の旧友に逢う時の「おみやげ」などにも、この食玩が☆

未購入でしたが40弾を越え、芸術的な品質に注目中です。

食品が題材の作品は、女性が特に癒し効果を感じるとの事。

http://www.re-ment.co.jp/index.html



P.S.

9・11事件の再調査をアメリカ政府に求めて、550万ドルを

投じたアメリカの大富豪ジミー・ウォルターさんが来日して、

6月15日に衆議院第二議員会館で講演会があるそうです。

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飛行機 (風便り)
2006-06-13 19:46:54
飛行機を利用されたということは、耳の具合がよくなられたということなんですね。よかった~。



沖縄出身の秘書さんの、きらきらした視線、とてもよくわかります。好奇心旺盛なかたなんでしょうね、きっと。
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テポドン (kazuhito)
2006-06-19 18:37:08
この記事への投稿では無いので恐縮ですが、今日テポドンの燃料注入ということでなんか私一人で不安になっています。

 周りは脅しだけの見せ掛けと言うのですが

過去に着弾していないにしろ日本の頭上を

掠めた事実があるわけで。

 自分が被害にというより、いくら大人しい日本人でももし被害があれば制しきれないような状況にならないかと。もちろん多くの人が犠牲になることが一番痛ましいことですが。

 ニュース発表以外で今日は全く普通の日です。国では一発を撃ってきたら的な発言に聞こえるのですが、それが「発射は無い」情報の元に言っているのか、あると言えば大騒動

になるから敢えてなのか、この普通な一日の感じが非常に気持ち悪いです。全くの一般人の私が一人おろおろするのは滑稽なのかも分かりませんが、当たり前のように過ぎる日常っていろいろなバランスの上に成り立ってるんですね。平和しか知らなさすぎて私が過剰反応なんでしょうか。どうすることも出来ませんが本当に不安でいっぱいです。

(不適切でしたら削除して頂いて構いません)
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