命はどこから来たか (✶明日、珍しく深夜放送テレビに参加します)(✶書き足しました)

2014年09月03日 | Weblog
▼ワシントンDC出張から帰ってもう半月が経ちますが、きょう発表の内閣改造や9月中に北朝鮮が「再調査結果」を伝えてくるはずの拉致事件などの影響もあって、正直、無茶だナァとも思う日程が続いています。
 そのなかで先日、テレビ東京の深夜番組の収録に参加してきました。

「深夜番組に参加しなくても…」という意見もきっと頂くでしょうね。
 番組の説明にやって来たディレクターが「テーマは、お金儲けです」と言うので、「ぼくは、お金を儲けなくてもいい、貯金しなくてもいいという話をしますよ。それでもいいんですか」と応えて、つまりは断ろうとしたら、このディレクターは「それだから来て欲しいんです」。

 へぇ、それなら参加したほうがいいかなと思って当日、自分で社有車を運転してスタジオに行きました。
 テレビ番組でタクシー代も出ないというのはふつう、考えにくいです。しかし深夜放送となると、こうやって交通費も出ないことがあります。
 ちなみに、ラジオはほとんど常に交通費も出ないです。
 もちろん、こうしたことは芸能プロダクションと一切、関係を持たないからであって、タレントやタレントに近い方々はまったく違うのでしょうが…別にいいのです。レーシングドライバーはたぶん、誰でもそうだと思いますが、何気ない街乗りでも運転は楽しいですから。


▼スタジオの中のセットに入って、ちょっとびっくり。
 トークをするデスクの周り、三方の壁に若い女性たちが箱に入れられたような状態でずらりと並べられています。
 正面奥のソファには、ガウンというのか寝間着風というのか、そういう姿の女性3人が長い足を見せる感じで横座りです。


▼トーク自体は、しっかりお話ししました。
 収録の最後に、お笑いタレントのひとが「今日は青山さんの番組になってしまったじゃないか。それも青山さんにずっと説教されてたじゃないか」と、もちろんプロの演技でしょうが口を尖らせるように発言していました。
 説教などするはずもないですが、「お金」を入り口に、人間の生き方については話しました。
 2時間たっぷり収録して、それを実質30~40分にしてしまうから、ぼくの発言は例によって編集でほとんど消されるでしょう。
 前述のディレクターの発言はあっても、そうなるだろうなと考えています。

 それでも視てみようというひとは、9月4日木曜の深夜23時58分から24時45分のテレビ東京「DEEPナイト」(ここ)という番組です。


▼さて、このエントリーで話したい本題は、実はここからなのです。
 三方の壁に並べられている女性たちは、自然に眼に入る、ぼくの正面の人たちだけでも、みんなきれいな人で、それだけではなく、ちゃんと個性もそれぞれあるのです。
 哀愁を感じる表情のひと、ぱぁと明るい感じのひと、おとなっぽいひと、やんちゃな感じがむしろいい感じのひと…年齢はたぶん10代の終わりから23,4歳ぐらいまででしょうが、みんなそれぞれに存在感がある。

 このなかから抜きんでて、女優になったり、引っ張りだこのタレントになったりするのは、ほんとうに大変だろうなぁ、その必死の気持ちを悪用する、この世界の住人もいるだろうなぁと、あらためて思いつつ、ふと思い出したのは、こないだこの地味ブログにアップした「たこ焼きエントリー」なのです。

 独研(独立総合研究所)総務部秘書室の第2課は、ぼくの同行を主任務とする秘書がいるセクションです。
 現在は25歳の女性正社員が務めています。
 そのM秘書は東京生まれ関東育ちで、まるで関西を知らないので、大阪出張に馴染んでもらうためにも関西テレビのすぐ近くで、たこ焼きをゴチしていると、隣の席の男性が「お楽しみのところ悪いのですが…青山さんですよね」
 この男性は誠実な、とても感じのいい人だったのですが、M秘書をみるとき、その仕事とか何かは頭になくて「若い女性」というものに置き換えられてる気配でした。
 テレビ局のスタジオのセットで壁に並べられていた女性たちも見事に、いかなる個性も消されて「若い女」に置き換えられているように感じました。

 正面のソファに座らされた、なかでも深夜っぽい格好の3人のうち向かって右端の女性は途中から、ぼくの発言に聴き入る感じで、なかなかいいタイミングで深く、演技ではなく頷いているのが、視界の端に見えていました。
 先ほど申したように、ぼくの発言の多くはカットされているでしょうが、この地味ブログを訪ねてくださる方なら、その女性の表情をちょっと注目してみてください。
 ぼくはトークに集中していたので、お顔もはっきり見ていませんが、「若い女」と置き換えられるだけではない、人間らしさをぼくは感じていました。


▼このエントリーを記しているわけが、もうひとつ、あるのです。
 それは、この地味ブログへの書き込みです。その後半部分を、下掲します。


~以下、引用~

お疲れ様でございます。 2014-08-20 13:54:28 KNJ

…ところで、一つ前の記事(※註 8月20日アップのエントリー)の「若い女性秘書といると冷やかされる」件ですが、私は日本人のそういう部分における子供っぽさが以前から気になっていました。
「若い女性=一人前の社会人ではない」と自動的に見なす風潮なんでしょうかねえ。
 そう言えば一昨年あたりにX(エックス)氏(※註 原文は実名が正確にフルネームで記されています)ととある飲み会で一緒になったんですが、その席で氏は「青山さん、浮気してるよ。空港(だったか駅だったか)で若い女と歩いているのを見かけた」と言っていました。おそらくそれも秘書さんのことなんでしょうねえ(^_^;)
 X氏は冗談で言ったのか、それとも本気でそう思っているのか。

~ここまで引用。X氏の名前を伏せた以外は原文のまま~


 このXさんに、ご発言を確認したわけではないので、実名は伏せます。
 官僚出身で、TPPに真っ向から反対する鋭い論陣を張っておられることで良く知られた、著名人です。
 TPP反対の本はベストセラーにもなっていますし、ぼくは地上波のテレビをほとんど視ないので分かりませんがきっとテレビ出演も多いだろうと思います。
 ぼくとお付き合いは全くありません。その真摯な問題提起を、遠くから、尊重しています。
 その優れた人物のXさんにして、独研の同行秘書の志も、任務も、個性も一瞬で吹き飛んで「若い女」すなわち「男の浮気相手」に置き換えてしまうのでしょうか。


▼テレビ番組に出ている人のなかには、帽子を目深に被り、素通しの眼鏡かサングラスを掛け、マスクをしている人も沢山います。
 なかには、その濃いサングラスと大きなマスクで余計に目立ってしまっている人もいます。
 ぼくは何もしません。
 いつもありのままです。
 素顔で空港も新幹線の駅も常に、行き来していますから、そこで同行している人は、独研の社員か、あるいは社員でなくても仕事をアシストしている人です。女も男も、年齢も関係ありません。
 そのことぐらい、分かりそうにも思えます。

 だから、書き込みをされたかたがおっしゃっているように「冗談」かもしれませんし、ぼくが何を誤解されようと、他人の飲み会でどう言われようと、知ったこっちゃありませぬ。

 しかし気になる点がひとつあります。
 なぜ年齢の若い女性なら、彼女の帯びている祖国への任務、抱き続けてきた強い志、たったいま懸命に続けている努力、こうしたものがすべて、いわば自動的に消し去られて「若い女」、「男の浮気相手」という性的存在に置き換えられるのですか。


▼第二次安倍政権が「女性登用」を掲げる、はるか前から、独研と社長のぼくは女性の可能性と力を、祖国再生のために重視してきました。
 なぜか。
 マイノリティは強くて、清いからです。
 日本では残念ながら堕落、腐敗もしている仏教が、少数派、マイノリティでいる欧米社会ではどれほど清いか。
 欧米では残念ながら腐敗、堕落もしているキリスト教が、マイノリティでいる日本社会ではどれほど清いか。

 だから日本の労働社会でのマイノリティとして女性を重視してきました。
 もちろん「逆差別」も絶対にしませんから、男女の区別なく採用試験を重ねていって、気がついたら女性が多数派になっていたのです。
 ぼくの秘書は3人います。日程調整の担当ひとり、同行担当ひとり、庶務・英語業務担当がひとりです。すべて女性です。
 それを束ねているのは、総務部長代理(兼・自然科学部長)の青山千春博士です。

 日本社会の男性にはまことに遺憾ながら、既得権益に甘えた、へなちょこが居ます。
 もちろん素晴らしい人材の男性も確実に居ます。
 一方で、おのれが、へなちょこだと気づかない男性もいる。
 それより、ずっと逞しい人材が日本女性には多い。これが社長としてのぼくの、実務を通じた実感です。

 そもそも青山千春博士(独研・自然科学部長)その人も、ぼくが居なかったなら、とっくに存在を消されていたでしょう。
 彼女のメタンハイドレートをめぐる特許(日本、アメリカ、オーストラリア、ロシア、EU全加盟国、中国、韓国)も、まず間違いなく東大の男性教授のものにされ、それだからこそ、ほんとうに社会的な存在を抹消されていたでしょう。


▼ぼくは今、「水曜アンカー」(関西テレビ)の生放送に備えて大阪の定宿ホテルにいますが、ここでも珍事?がありました。
 当時の同行秘書はYでした。現任のM秘書と同い年です。Yは、4年半ほどを務めて司法書士になるために「卒業」していきましたが、若く見えるほうで見方によっては高校生に見えるときもありました。

 そのY秘書(当時)と、打ち合わせを兼ねて、この定宿ホテルの近所で一緒に食事をし、ホテルに戻ってくると廊下でちょうど、著名なエコノミスト・経済評論家に会いました。
 エコノミストは部屋に入ろうとするところで、すこしお酒が入っているようです。
 当時、この優秀な人も「アンカー」に出ておられましたから、関テレが用意する部屋はぼくらと同じフロアで、しかも近いのです。
 旧知の人ですから、秘書と一緒に挨拶をすると、エコノミストはY秘書を斜めに見て、なんとも言い難い眼で見て、ニヤニヤとされました。

 ぼくは「勘違いしているな」と思いましたが、弁解するのも馬鹿馬鹿しくて、そのまま知らん顔で挨拶を終え、部屋に向かいました。
 さてY秘書は、「同行秘書の任務のひとつ」として独研・総務部のマニュアルに定められたとおり、ぼくの部屋を仕事がしやすいようにセットアップします。
 ぼくが出張でホテルに泊まるとき、プライバシーはありません。部屋の鍵は同行秘書に渡してしまいます。ぼくの部屋は、独研の社長室が移動しているようなもので、しょっちゅう秘書らが出入りせねばなりません。
 いちいちベルを鳴らされて、ぼくがドアを開けに行くのでは、ぼくの仕事が中断されてしまうから、もう最初から鍵を同行秘書に渡してしまうのです。これは大阪に限らず、国内、世界、どこの出張でも同じです。
 出張中のぼくの部屋は、ここ大阪でもどこでも、私室ではなく公室です。

 そして地球には時差というものがあり、こちらが寝る時間に向こうは起きるから、ぼくの仕事は常に24時間態勢です。そこで鍵も24時間、同行秘書に預けっぱなし。
 実際、必要なときに同行秘書はいつだって自由に、予告なしに部屋に入ってきます。

 このときも、Y秘書は小1時間、ぼくの「移動社長室」のセットアップをして、それから自分の泊まる別の部屋に戻っていきました。
 Y秘書がぼくと一緒に「移動社長室」に入るのを、有名エコノミストはじっと、ちょっと粘着っぽい感じで見ておられました。
「女高生と一緒に部屋に入りやがった、ぐらいに思っているかも」とぼくは思いましたが、アホらしくて、ふだん通り、ぼくもY秘書も仕事の準備をしました。
 そしてY秘書の部屋は、このエコノミストの部屋に近いですから、ひょっとしたらY秘書が自分の部屋に入ったときも分かったかも知れませんね。
 そのあいだ、エコノミストは、一体どんな想像をなさっていたのでしょうか。
 わはは。


▼がんばれ、女性。
 戦え、働く女性。

 ぼく自身を含めた男性諸君、おのれをよく見よう。
 ぼくたちはみな、女性から生まれたのだ。


▼男子も女子も、できれば読んでください。
 敗戦の日に合わせて世に問うた新刊「死ぬ理由、生きる理由  英霊の渇く島に問う」(ワニプラス/例えばここです)をー。
 東京、大阪で開いたサイン会は、女子も男子もたくさん来てくださいました。
 それに続くサイン会は…

▽9月13日土曜
 ブックファースト西宮ガーデンズ店(ここです)

▽9月14日日曜
 星野書店(名古屋)近鉄パッセ店(ここです)

▽10月12日日曜
 京都アバンティブックセンター(ここです。ただし詳細は未定です。まだそういう段階ですから、お問い合わせはお手柔らかに…)

 ここで会いましょう、握手しましょう、ご希望のかたにはハグしましょう。


▼最後に日本男児の話をひとつ。
 きのうの9月2日火曜は、夕方近くに羽田空港へ向けて出発するまでずっと、独研から配信している完全会員制の「東京コンフィデンシャル・レポート」(TCR/ここです)の執筆と配信に専念して、番外編を含めると3本を一気に仕上げて、配信しました。
 テーマは、ひとつは当然、内閣改造の真実。
 もうひとつは、プーチンさんはなぜバレバレでロシア正規軍をウクライナに侵入させたか、です。

 その間、ケーブルテレビでテニスのUSオープンをやっていました。生中継です。
 レポート執筆のために音声は消していたんだけど、錦織選手のあまりの奮闘に、音声を出して、レポート完成を急ぎながら同時進行で観戦しちゃいました。
 大人と子供以上に体格の違う相手に、いささかもひるまず焦らずエキサイトしすぎず戦って、「3階席からサーブを打ち下ろしてきて、それで勝つ」という感じの相手の既得権益をみごと打ち破りました。
 試合が終わったのは、ニューヨークの午前2時をとっくに回っていました!
 けれど、NYっ子を含め観衆が時を忘れて高揚しているのが、よく分かりました。
 万歳、日本男児。、

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