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直しましょう

2008年04月18日 | Weblog



 ひとつまえの書き込み「ふつうのこと」を一部、直しました。

 書き込みの目的は、名古屋での、ふつうのひとびとによるデモ行進の志の清潔さ、高さを知ってもらうことと、参加者が一人でも増えることです。

 いかなる組織や団体も裏にいないことを、まさしく評価していますから、特定の宗教法人(寺院)が主宰しているとは、まったく書いていません。正反対です。
 僧侶も、ひとりの宗教者の良心をもって積極果敢にかかわっておられる、そのことの深い意義を込めて、具体的に記しました。

 しかし一方で、デモ行進をおこなうにあたって、きちんと責任をもって「代表」、「代表補佐」を名乗り、愛知県警との調整などにあたり、無償の努力を重ねておられる市民がいますから、主宰者はそのかたがたです。
 僧侶は参加者です。

 そこで、そのように直しました。

 ぼくに会いに来られた6人衆は、僧侶、サラリーマン、自営業、主婦、学生と、それぞれ立場や仕事は違っても、みな、はっとするような清潔な目をしておられました。

 魂から、うれしく思いました。






ふつうのこと

2008年04月18日 | Weblog



▼この地味ブログを、わざわざ訪ねてくれるみなさんに取り急ぎ、伝えたいことがいくつもあります。
 しかし、ぼくという人間を55個ぐらいに割って、それぞれの任に当たらせたいぐらいに仕事が錯綜しているので、なかなかこの個人ブログに書き込む時間がありません。

 だから、きわめて簡略になってしまいますが、とりあえずお伝えしたく思います。


▼まず、中国によるチベット抑圧に真正面から抗議し、チベット人に支援の声を送るための市民デモ行進が、あす4月19日土曜午後1時から、名古屋市中区で行われます。
 このデモを主宰するのは、ふつうのひとびとです。
 いかなる団体や政党、組織にも属さない、ほんとうにふつうの市民が、しかも多くは初対面のひとびとが、ただインターネットでの呼びかけだけで集まり、デモ行進を計画し、今や1000人規模のふつうのひとびとが集まりそうです。

 そのデモ行進に参加されるうちの6人が、きのう東京の独立総合研究所(独研)本社においでになりました。僧侶ふたり、自営業、主婦、サラリーマン、学生のかたがたです。
 そのなかには主宰者のかた(自営業、サラリーマンのふつうの市民)もいらっしゃいました。

 ぼくは6人からそれぞれのお話を聞くうち、正直、驚き、こころから感嘆しました。
 ぼくが社交辞令は一切、言わないのは、みなご存じだと思います。

 ほんとうに、まったく互いになんの利害関係もない、まんま普通の人々が、ただ「チベット人の苦しみを放っておけない」という理由、それだけで会社を休み、仕事を休み、子どもに留守番してもらい、デモ行進を計画し、実行するのです。

 たとえば、きのうも、愛知県豊田市や京都市などから自分で安くはない交通費を賄って、自分の利益には何もならないのに、ぼくのところへ相談に来られた。
 しかも、ぼくがお会いできる時間を朝いちばんしか、どうしても設定できなかったので、前日から泊まられて、それももちろん自費で賄って、わざわざ来られたのです。

 デモのさまざまな準備も、当日の実行も、もちろん費用も時間も労力もかかります。
 そうまでしてやるのは何のためか。
 すべて、会ったこともない、見たこともない、これからも利害の関係など生まれるはずもない、名も無きチベットのひとびと、遙かヒマラヤ山脈に抱かれて生きる遠いひとびとのためなのです。

 凄いぞ、われら日本国民!

 ぼくは仕事柄ずっと、外国のことへの日本の関心の薄さに苦しんできたので、この奇跡のようなデモ行進の計画に、驚き、こころから感嘆しているのです。


▼この6人衆とお会いしたあと、まずすぐに、警察の中枢幹部に電話しました。
 この幹部は、春風のように穏やかなのに、私心を捨てて国民に尽くしきる志を持っていて、きわめて清廉でもあるから、ぼくが信頼するひとです。
 デモ行進の主宰者はすでに、きちんと愛知県警に届け出て相談され、愛知県警の所轄署の担当警部補をはじめ署長に至るまで、誠実に対応してくれているそうだから、心配はいりません。

 ただ、当初は650人ぐらいの見通しだったのが、1000人を超えそうになり、警備にも新たな課題が生まれます。
 そこで念のため、首都東京にいる中枢幹部に電話し、このデモ行進が、まったく裏のない、そしてわたしたちの日本国が、中国や北朝鮮とは根っこから違う民主主義国家であることの新しい証明のようなデモ行進であることを伝え、われらの自由と民主主義を護るのが使命である警察が、このデモ行進をしっかりと護るよう、強く要請し、それから愛知県警の現場の誠実さに感謝を伝えました。


▼そのあと、天台宗の書寫山圓教寺(書写山円教寺)の執事長、大樹玄承(おおき・けんじょう)師に電話しました。
 なぜなら、このデモ行進は、いかなる宗教団体とも一切関係なく、ふつうの市民が立ち上げた行動ですが、大樹玄承師が関西テレビの情報番組「ぶったま」の誤魔化しのきかない生放送で、日本の仏教者として初めてチベット抑圧への抗議声明を良心と勇気にもとづいて読みあげたことにも、大きな前向きの刺激を受けているからです。

 大樹師は、デモ行進への支持を明言され、できるだけ参加したいともおっしゃいました。


▼大樹玄承師については、もうひとつ、みなさんに伝えたいことがあるのです。
 先週の土曜日、4月12日に東京へ来ていただき、ダライラマ法王を支えるチベット人として日本のテレビ番組で発言するペマ・ギャルポさん(政治学者)らと対談していただきました。
 これは、チベットの民衆蜂起で緊急出版されるムックのための対談です。主宰は、気骨のジャーナリスト、西村幸祐さんです。
 それから、地にしっかり足のついた現場主義の女性ジャーナリスト、大高未貴さんと、ぼくも対談に参加しました。

 そこで出た話のうち大切な部分を、あす4月19日土曜の関テレ「ぶったま」で、ぼくからみなさんへお話しします。


▼今ぼくは、大雨の東京から福岡へ向かって飛び立った飛行機の、機中です。
 日本列島を、深い雲が覆っています。

 福岡で講演し、夜遅くに大阪に入り、明日の「ぶったま」に備えます。
 明日の朝には「ぶったま」に生出演し、すぐ東京へ戻って、テレビ朝日「TVタックル」の中国とチベットをめぐる収録に加わります。

 そのあいだに、名古屋ではデモ行進が行われます。


▼きょうの書き込みの最後に、付け加えておきたいことがあります。
 大樹玄承師は、いまや、みんなを勇気づけるひとです。
 デモ行進の波だって起こせるひとです。

 ただ偶像にはしないでくださいね。
 大樹師は、前夜まで迷われて、それから、生放送で抗議声明を読まれました。
 聖人や偶像ではありません。悩みつつ前へ進むひとだからこそ、尊いのです。
 ぼくは大樹師に今後も、ご無理は決して、なさっていただきたくありません。

 いま大樹師は、とても自然に、あるがままに、できることについて力を尽くされています。
 いつまでも、そのままで居てほしいと、胸の奥から願います。

 不肖のぼく自身を含めて、みんなが、ふつうの悩みを抱える、にんげんでいて、ぼくらのオリジナルな民主主義を造っていく。
 奇跡のような名古屋のデモ行進も、大樹師の良心と勇気の抗議声明も、それから僭越ながら独立総合研究所(独研)のSTRUGGLE(泥のなかを這い進むような戦い)も、そこに根ざすと、ぼくは考えています。






※付記
(主宰者のかたから提供された詳細情報をそのまま掲げておきます)


【4月19日(土)】フリーチベットデモ@名古屋市

【名称】 FREE TIBET in 名古屋

【開催日】2008年4月19日(土曜日)

【集合時間】 13:00 (時間厳守)

【開催時間】 14:00~ (時間厳守)

【場所】 若宮大通公園 (名古屋市中区)

【主催者】 中国政府のチベット弾圧に抗議するデモ実行委員会(※1)
趣旨 チベットの平和を願い、中国政府によるチベット弾圧に対する抗議を目的
としたデモ

【詳細】FREE TIBET in 名古屋 http://tibet.suppa.jp/
    http://www9.atwiki.jp/freetibetnagoya/

【デモコース】
若宮大通公園

歩道橋、横断歩道を渡る

歩道で4列縦隊に整列

出発(14:00)

若宮大通久屋交差点を左折

久屋大通を北進

(松坂屋・三越の東側を通る)

(テレビ塔の西側を通る)

桜通久屋西交差点(アネックス)を左折

桜通大津交差点を左折

大津通を南進

(松坂屋・三越の西側を通る)

若宮大通公園


【詳細】FREE TIBET in 名古屋 http://tibet.suppa.jp/
    http://www9.atwiki.jp/freetibetnagoya/