「トルコの魅力をわかってほしい!」と全バックパッカーが叫ぶ

2020年11月05日 | 海外旅行

 「海外旅行でトルコは超オススメ!」

 と言っても、いまいちピンと来てもらえないというのは旅行者の間で、たまに聞く話である。

 私は海外旅行が好きで、ザックひとつで安宿ユースホステルなどを利用する、いわゆるバックパッカーというやつだが、この世界にもさまざまな「あるある」ネタがある。

 「世界の果てまで行きたいぜ!」と鼻息も荒いヤングだった2000年代前半ごろなら、

 

 「白人バックパッカー(特にドイツ人)の荷物が信じられないほどデカい」

 「カナダ人旅行者はなぜか、バックパックにカナダの国旗を縫いつけている」

 

 なんてのが定番。それぞれ理由は、

 

 「ドイツ人は自炊用の鍋とか山歩き用の靴とか、日本人ならはぶくような荷物も持ってくるけど、体力あるから重くても平気」

 「アメリカ人はあちこちで戦争して世界で嫌われてるから、それと間違われないようにカナディアンであることをアピールをしている」

 

 とのことで、カナダ人に関しては『旅行人』編集長であった蔵前仁一さんの本にも書いてたから信憑性はあるけど、ドイツ人に関しては

 「荷物を見せてもらった」

 という人もいれば、

 「聞いた感じ、たぶんそう」

 といった、あいまいな伝聞情報まであって、いまひとつ確証的な話がなく、今でもあのでかいザックになにが入っているのかは宇宙神秘のままである。

 こういった、割とだれもが「あるあるー」「わかるなー」と笑ってくれるネタのほかに、個人的な感覚として冒頭に書いた、

 

 「トルコの良さが、なかなかわかってもらえない」

 

 これもある気がするのだ。

 トルコはいい国である。

 魅力あふれるイスタンブールの街並み、アヤソフィアスルタンアフメットジャミイ(ブルーモスク)などの歴史あふれる建造物。

 カッパドキアの奇岩やエフェスの遺跡群、パムッカレの美しい石灰棚などなど見所が満載。

 宿はリーズナブルで清潔、食事は「世界三大料理」のひとつであり、物価も安く、イスラムのエキゾチックさも旅のスパイス。治安もいい。

 なんといっても、トルコ人はビックリするほど親切でフレンドリー(トルコは「親日」のイメージがあるけど、たぶんトルコ人はだれに対しても「親」なのだ)。

 イスラムだけどは飲めるし、甘物も充実してるし、パンはうまいし、長距離バスが快適で移動もラク。

 もう、いいところをあげていったら、キリがないくらいなのだ。

 現に私の周囲でもトルコに行ったことのある人から悪口を聞いたことがないし(ボッタクリ店とナンパがうっとうしいくらい)、それどころか「オールタイムベスト」にあげる人も多い。

 まだコピー誌時代の『旅行人』でも、「行ってみたい街」というアンケートで、たしかイスタンブールが1位になっていたところからして、その実力がわかろうというもの。

 シーズンでは欧米からの旅行者でもごった返すし、トルコ大人気やないか!

 なんて気炎をあげたくなる、海外旅行ファンのトルコ好きだが、これが日本で言ってみても、なんだか伝わらない。

 

 「トルコってどこにあるの?」

 「なんか、全然ピンとこない」

 

 なんて、ちっともヒットしない。あまつさえ、

 

 「イスラムだから、テロとか怖いんでしょ?」

 

 なんてイメージもあったりして、どうにも日本ではマイナーな存在のようだ。

 うーん、そっかー。でもなあ、一回行ってみたら、絶対にハマると思うんだよなあ。

 それこそ、女性の意見では

 

 「初めての海外旅行先でもオススメかも」

 

 という声すら聞くほどだ。それくらい、いいところ。

 でも、知られてないのは『地球の歩き方』のトルコ編が、「イスタンブールとトルコの大地」となっていることからもわかる。
 
 「トルコ」だけだと、弱いんでしょうねえ。

 ということで、私ももう一度行って、ぜひともトルコの良さをアピールしてみたいけど、コロナの影響でちょっと無理に。

 旅行という趣味のネックは、たいていがお金休みが取れるかなんだけど、まさかこんな罠があったとは。

 トルコと並んで、なにげに旅行者に評判な国にシリアもあったんだけど、今では戦争の影響でそれどころではない。

 仮に戦争が終わっても、観光施設インフラなども破壊されて、旅行どころではないだろう。

 人としてはもちろん、いち旅行好きとしても、悲しいことになってしまった。

 やっぱ、旅行は行けるチャンスがあるうちに行った方がいいことを、再認識させられたものだが、今回の件でますますそう感じる。

 旅行好きにはツライことだが、すべてがクリアになったら、みなさまもぜひトルコを訪れて、どっぷりとその魅力に浸かっていただきたいものだ。

 

 


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