江東区亀戸に真言宗智山派寺院「医王山竜光寺」はある。弘治2年(1556)に僧元栄が、江戸横山町に創建。元和の頃、真田幸村の家来「成川仁右衛門忠幸」が大坂城落城後一族を引き連れ押上村に居住し、寛永元年(1624)亀戸村に日夜信仰する薬師如来を本尊として寺を建立したのが興りである。本尊は薬師如来(恵心作)。戦災により本尊を無くし「多聞寺」から十一両観音菩薩を譲り受けたという伝えもある。明治通り「亀戸香取神社」の裏手にあり、「寺号標」(寺門)を抜けると正面に入り母屋風造りの「本堂」、本堂右手に「庫裏」があり、その横に石仏が建てられている。当寺は南葛八十八ヶ所霊場46番、荒川辺八十八ヶ所霊場74番札所である。(1904)







