今日の東京新聞には、コラムニスト・北丸雄二氏が、「『日本人ファースト』排除の歴史が教えるもの」と題して書いています。紹介します。
「『日本人ファースト』排除の歴史が教えるもの」
北丸雄二
▼ 今の「日本人ファースト」というスローガンは20年ほど前からの「ブックエンドの両端の関係です。その間を「嫌韓」「嫌中」本が埋め、さらには生活保護たたきや在特会ヘイトスピーチ群、「チマ・チョゴリやアイヌ民族のコスプレおばさん」「女はいくらでも嘘をつく」の杉田水脈がのさばり、広く外国人排斥を煽る政党まで登場した。
▼ この間、アベノミクスの失敗で日本経済は悪化し、「嫌い」な韓国や中国
がどんどん日本を追い抜いていきます。でもその現実とは裏腹にテレビや出版界が「クールジャパン」を旗印に「日本スゴイ!」を連呼。『外国人が羨むニッポン!』の本が書店の棚を占めた。これがまさに貧すれば鈍するの典型。ただしその日本の非常な現実を指摘すれば「自虐史観だ」と「反日」認定された時代です。
▼今週は安倍さんが射殺されて3年。思えば「日本人ファースト」は安倍さん流日本人独尊主義の延長です。それはトランプの「アメリカ・ファースト」に受け継がれて彼の国で大ウケし、敵国扱いの一方的関税通告や見境ない非白人国外追放の混沌を世界にもたらしている。
▼その先に何が待つのか? 参政党の「日本人ファースト」の排除の加担者は自分は「フツーの日本人」だから排除されないと信じている。でもそれは簡単に裏切られると、歴史は教えるのです。
(ジャーナリスト)