菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「広島市長と長崎市長」ー前川喜平氏のコラム

2024年08月11日 14時48分35秒 | 地方政治
 原爆記念式典で、広島市長と長崎市長で、「招待客」の内容が異なっており、マスメディアで問題視しています。前川氏のコラムは、その違いを「論評」しています。東京新聞のコラムを紹介します。

 広島市長と長崎市長
 
 前川喜平

 6日の広島原爆の日。イスラエルを招待し、パレスチナを招待しなかった松井一実広島市長は、ガザでの殺戮を容認しているかのように見える。
 松井市長は毎年新規採用職員研修で教育勅語を引用してきたという。昨年は市の平和学習教材から「はだしのゲン」の引用が削除された。松井市長の平和への姿勢に疑念を抱かざるをえない。

 9日の長崎原爆の日。鈴木史郎長崎市長は、パレスチナを招待し、イスラエルを招待しなかった。鈴木市長は6月、駐日イスラエル大使に「被爆地の市民は心を痛めている」と即時停戦を求め、招待を保留する書簡を送っていた。エマニュエル米大使が「イスラエルを招待しなければ、ロシアやベラルーシと同列に置くことになる」と圧力をかけてきたが、鈴木市長はイスラエルを招待しないと決断した。

 鈴木市長は「政治的理由ではない」と説明してるが、そこにはおのずから政治的メッセージが存在する。ロシアとベラルーシの除外も、表向きは安全上の理由だが、実質は政治的判断だ。

 式典を欠席した大使らは、ロシアは侵略国だがイスラエルは自衛権を行使していると言う。しかし自衛の名の下に殺戮しているのはどちらも同じだ。同列に扱わなければおかしい。鈴木市長の決断は人類の良心の発露だと言ってよい。
(現代教育行政研究会代表)

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