総選挙後の民進党の4分裂(立憲民主党、民進党、無所属、希望の党)の浅ましさを見ると、「共産党お人よし論」が出てくるのは、当然の疑問です。
とくに茨城県は、選挙区候補は、立憲民主党の候補者がいないため、それがきわだちます。また、立憲民主党の議員の中に、「セクハラ疑惑」議員が出たとなれば心配せざるを得なくなってきます。
しかし、共産党は、市民と野党の共闘路線を打ち出しましたのです。
今日のしんぶん赤旗は、そのいい例として、高知2区の場合を報道しています。
高知2区の結果は次の通りです。
当 92000票 広田 一 無新
比 71000票 山本有二 自前
高知県は、選挙区は2つしかありませんが、この21年間、自民党が議席を独占してきました。今回、共産党が候補者を取り下げたため、広田氏が当選したのです。
しかし、ここで注目しなければならないことは、2人が共同して1本化したからといって、2人の合わせただけの票になるかというと、それ以上の票になるということです。
前回は、野党候補2氏の得票を合わせても、山本有二氏(元農林大臣)を1万1千票足りませんでした。
今回は、一本化したら、広田氏が山本氏を2万1千票上回ったのです。1+1が2ではなく、2以上の力を発揮したことになります。ここに共闘の威力があります。
高知県といえば、小選挙区制導入時の選挙で、故・山原健次郎氏が、小選挙区で初当選したところです。その高知県で、今度は高知2区で自民党の独占をくずしたのです。
これが、共闘の力であり、共産党の底力でもあります。