「トシちゃんはだいじょうぶだった?」
「うん」・・・・・・
ボクはこのときくらい、自分のことを恥ずかしいと思ったことはなかった。ボクは彼のことを待ってあげられなかったし、心配もしていなかったのだ。
しかし、一方で、「自分の両親のほかにも自分のことを心配してくれる人がいる」という発見が、とてもうれしかった。
ボクもタカオちゃんを大切にしたいと思った。
はじめて、「ボクにはステキなともだちがいるんだ」と、思えた。
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いかがでしたか。この授業は、9人の現職の先生方で受けましたが、正解はだれもいませんでした。
私は、エ(何も言わないでにらんでいた)ではないと思っていましたが、何か、グチの一言も言いそうなものですからね。
9人、みんな、すごい、やはりこれがともだちなのか、こんな感慨にふけったひと時でした。
いい話でしたので、紹介しました。
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最後に、ビートたけしさんが書いた「友達」という詩を紹介します。
ここにも1つ、( )をつくりましたから、ここに入る言葉を予想してください。
友達
ビートたけし
困ったとき、助けてくれたり
自分の事のように心配してくれたり
相談に乗ってくれる
そんな友人がほしい
★
馬鹿野郎
友達が欲しかったら
困ったとき、助けてやり
相談に乗り
心配してやることだ
そして相手に( )こと
これが友達を作る秘訣だ
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あなたなら( )にどんな言葉をいれますか。
正解は(何も期待しない)こと
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9人の受講者はだれも当たりませんでした。ビートたけしは、やっぱりするどい。