goo blog サービス終了のお知らせ 

菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「”架空の敵”をつくる現代のポピュリズム」薬師院仁志さんへのインタビュウー記事を読む

2017年05月23日 14時29分09秒 | 社会・経済
 きょうのしんぶん赤旗に、「この世界をどう見る」シリーズで、帝塚山学院大学教授のインタビュー記事が載っています。

 薬師院仁志氏といえば、「地球温暖化論」などの訳者として、かなり分厚い本をだしていて、地球温暖化が、本当か、どうかと論議が分れているとき、よく読んだ訳者であった。よく、こんな分厚い本を訳せるほど、語学力がある方だと、感嘆した記憶がある。
 その薬師院氏が、ポピュリズムについて、そもそも論から述べています。

 まず、ポピュリズムという単語は、ピープルと同根で、「人民主義」訳語がもっとも妥当です。

 今では「大衆迎合」と訳されている。なぜそうなったのか。そこを説明しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ”雑多な不満”の受け皿になる=現代のポピュリストたち

誰に向けていいかわからない不満をあおり、宣伝や演出によって民意を自分たちの主張に一致させているだけなのです。
 
 たとえば、橋下徹氏です。「市役所をぶっこわす」と声だかに叫べば、現実的な政策の中身を言わなくても、人々の不満をたきつけ、「改革者」を印象付けられるのです。

 相手は架空の敵なので、自分の言葉にうそや矛盾があっても構いません。政策が支離滅裂なのは、その時々に人々に受けそうなことを言い、メディアを駆使して「敵」の幻影を膨らませればいいからです。

 問題解決のための合理的な政策を持っているわけでないので、人々の支持は必然的に人物によらざるをえず、自らを「救世主的」な存在と錯覚させる宣伝や演出を駆使します。

 戦時の大衆動員技術を平時に使っているのが彼らの戦術であり本質であります。

 ポピュリストのように二項対立を仕立て、熟議なしで年でも決めようとするなら、議会など必要ない。
 
 議論を尽くした結果としての妥協のない民主主義はほとんど独裁です。

 まともな民主主義をまもり育てる意思が国民の多くに共有されなければ、民主主義は機能しません。

 ポピュリストへの投票は、現状への不満の表明と憂さ晴らしにはなりますが、問題の解決にはならない。自分が幸せになれるかどうかは、自分たちの住む社会のありようにかかわって深く関わっています。
 
 より住みやすい社会を作っていくために一票を投じる意識を国民の側がもつ必要があります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ちょっと前、おおさか維新の橋下徹氏が、あんなに急に、支持をえたのか、私にはよくわからなかった。しかし、この薬師院氏のインタービュー記事を読むと、なんとなくわかってきたような感を得ました。
 
 しかし、ポピュリストは「難敵」です。





 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若手女性タレントの「幸福の科学」への出家について

2017年02月14日 09時32分52秒 | 社会・経済
 日曜日の夜、テレビを見ていたら、若手女性タレントが「幸福の科学」に出家するので、タレント業を廃業するとのニュースが、おおきく取り上げられていた。

 司会者は、大騒ぎのように話していたが、コメンテーターの木村太郎氏は、「信教の自由であるのだから・・・・・・・」とそっけなかった。
 私も同感である。

確かに、映画やテレビ番組に穴をあけることで”迷惑”をかけるのだろうが、「23才になるという大人が決めたことだ」大騒ぎすることではない。

 ところで話は変わるが、この宗教団体・幸福の科学があとおしする政治団体に、幸福実現党がある。この団体は、衆議院選挙・参議院選挙に必ずと言っていいほど、候補者を立ててくる。

 衆院選の小選挙区は、供託金は1人あたり300万円だから、全部で9億円近くかかる。いままで、ほとんど没収となっている。私は、この資金力に、いつも驚嘆している。

 私は、いつも選挙のあと、開票立会人をつとめている。いつも立会人を出してくる政党は、桜川市では、自民党、公明党、民進党、共産党、それに幸福実現党である。
 
 共産党より票が多く出る「みんなの党」や「維新の党」の開票立会人にはあったことがない。
 桜川市の幸福実現党は、桜川市真壁町桜井字端上に、看板が出ています。一度、話かけたことがあるが、相手にしてくれませんでした。

 
 


 
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電通社長会見「(新入社員の自殺)パワハラの指摘できない」

2016年12月29日 15時32分42秒 | 社会・経済
 今朝の東京新聞の見出しのトップは、「安倍首相の真珠湾慰霊」ではなく、「電通社長来月辞任」です。

 7ページ目に、電通社長会見の一問一答が掲載されています。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 -亡くなっ高橋まつりさんに対するパワハラとか。
 
 中本副社長
  (新入社員に対する自殺については)業務経験が薄いことを考えれば、パワハラとの指摘も否定できない。ただ不法行為は認められなかった」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 不法行為が認められれば、殺人罪だ。

 前日のブログにも書いたが、「ただ労働時間が長い」だけでは、そう簡単に死ぬものではない。そこに追い込む、周囲の圧力があったのだ。
 ニュースは、「長時間労働で自殺」としか報道しないから、多くの人は見過ごしてしまいがちだ。
 今回は、あまりにもひどいことであったので、「ブラック企業大賞」の対象にもなったし、お母さんの手記も力になったと思う。

 高橋まつりさんの冥福を祈る。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仲井眞前知事の「辺野古建設許可には瑕疵がなかった」というだけの最高裁判決

2016年12月21日 20時49分47秒 | 社会・経済
 予想通りとはいえ、昨日の辺野古訴訟最高裁判決は、ひどいものであった。

 新聞の最高裁判決の要旨を読んでみたが、「前知事の判断に違法等があるとは言えない」というだけで、現在の沖縄の状況、翁長知事の判断・つまり沖縄の自治的な判断が尊重されるかが問われていなとに、まったく触れていない。

 そのそも辺野古埋め立ては、知事選挙に敗れた仲井間知事が、任期のきれる寸前に、イタチの最後っ屁のように、「辺野古埋め立てを許可」したのであった。私は、すでに「死に体」となっていた仲井眞知事にその権限があるかどうかさせ疑問に思っていた。

 その辺野古訴訟を、こともあろうに最高裁が判断するのに、前知事の許可手続きに瑕疵がなかった」ことだけを理由に、却下するなんて、自分の仕事を放棄したのに等しいと思っています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「経済成長」という大義があれば、人の不幸を前提にした政治も許されるのか

2016年12月15日 20時23分44秒 | 社会・経済
 標記の言葉は、カジノ解禁推進法案の審議で、参考人が発言した言葉です。

 テレビにでてくる一般人のインタビューでも、この言葉は多く聞かれます。

 私もまったく同感です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする