安部首相をコアに支持する人は、なんで女性天皇を嫌悪・蔑視するのだろうか。今日の、東京新聞・本音のコラム欄には、「女性天皇」と題して、文筆家の師岡カリーマさんが書いている。彼女は、アラブの文化には詳しい方です。紹介します。
「日本では新天皇即位、夫人はそれを見ることができず」女性皇族が出席しなかった「剣璽等承継の儀」をアメリカのニューヨークタイム紙はこのような見出しで報じた。代替わりという歴史的瞬間における女性排除の特異性が強調されてしまった形だ。
本紙によれば「前例を覆して女性皇族を入れれば理由が問われる」というのが政府の立場だというが、理由なら容易に説明できる。儀式における洋装も、かっては「前例を覆した」結果だ。
現代の皇族はさまざまな公務を担っており、私生活も犠牲になっている。大切な儀式から閉め出されるのは不可解だ。
人目に触れぬような女性を隔離する伝統が続く国ならまだしも、日本は違う。外交の場には夜会服で姿を見せる女性皇族の儀式不在は、明らかに矛盾だ。女性蔑視と解釈されても仕方ない。
ちなみに「女性隔離」で真っ先に浮かぶのは、アラブ・イスラム世界(に一部伝わる文化)だと思われるが、アラビア語メディアでも「女性が除外された儀式」と報じられた。
かつて天皇を男性に限定した根拠はいろいろあげられるだろうが、いまどき女性でダメなわけがない、とある多国籍なおしゃべりな場で発言したところ、アラブ人の間でも保守的な部類に入る男性がこう言った。
「むしろ女性の方が適任かもしれない」
注)「明治天皇の側室の子」が大正天皇である。側室制度(わかりやすくいえば、妾)があれば、いつかは男子が生まれる可能性はある。しかし、現在の一夫一婦制にこだわれば、必ず男子が生まれるという保証はない。それなのに、男系天皇にこだわる「文化人」は、どうすればいいと思っているのだろうか。不思議でならない。
美智子さんも、雅子さんも、「君を守るから」という、天皇側からの熱烈なプロポーズで結婚された方である。
「日本では新天皇即位、夫人はそれを見ることができず」女性皇族が出席しなかった「剣璽等承継の儀」をアメリカのニューヨークタイム紙はこのような見出しで報じた。代替わりという歴史的瞬間における女性排除の特異性が強調されてしまった形だ。
本紙によれば「前例を覆して女性皇族を入れれば理由が問われる」というのが政府の立場だというが、理由なら容易に説明できる。儀式における洋装も、かっては「前例を覆した」結果だ。
現代の皇族はさまざまな公務を担っており、私生活も犠牲になっている。大切な儀式から閉め出されるのは不可解だ。
人目に触れぬような女性を隔離する伝統が続く国ならまだしも、日本は違う。外交の場には夜会服で姿を見せる女性皇族の儀式不在は、明らかに矛盾だ。女性蔑視と解釈されても仕方ない。
ちなみに「女性隔離」で真っ先に浮かぶのは、アラブ・イスラム世界(に一部伝わる文化)だと思われるが、アラビア語メディアでも「女性が除外された儀式」と報じられた。
かつて天皇を男性に限定した根拠はいろいろあげられるだろうが、いまどき女性でダメなわけがない、とある多国籍なおしゃべりな場で発言したところ、アラブ人の間でも保守的な部類に入る男性がこう言った。
「むしろ女性の方が適任かもしれない」
注)「明治天皇の側室の子」が大正天皇である。側室制度(わかりやすくいえば、妾)があれば、いつかは男子が生まれる可能性はある。しかし、現在の一夫一婦制にこだわれば、必ず男子が生まれるという保証はない。それなのに、男系天皇にこだわる「文化人」は、どうすればいいと思っているのだろうか。不思議でならない。
美智子さんも、雅子さんも、「君を守るから」という、天皇側からの熱烈なプロポーズで結婚された方である。