チェルノブイリ原発事故からちょうど20年が経つこともあって様々な特集が組まれているが、事故が発生した4号機の封鎖や解体の問題もあって過去の事件というわけではないらしい。1985年になるがソ連にゴルバチョフがペレストロイカ(改革)やグラスノスチ(情報公開)を掲げて鮮烈にデビューしてきた。ソ連も少しずつ変わるのではと期待されていたが、事故の発表は遅れてしまい政治局が災害の情報を隠蔽していると非難された(アメリカの偵察衛星の写真公開の方が早かった)。ところが、日経ビジネス 5月1日号の記事でゴルバチョフ本人の主張によると情報の隠蔽ではなくて彼らソ連の最高幹部にも正確な情報が伝わるまでに数日かかったという。しかもこの事故こそが1991年のソ連崩壊の真因であるという。
冷戦崩壊後の様々な公開資料から見るとソ連も実は日本人が思っていたほど危機管理能力も無ければ、情報収集能力も無いのだということがわかる。アメリカも2003年のニューヨーク大停電や昨年のハリケーン被害を見ても意外と危機管理能力が無いことが判明した。ただこれらの国は大きいので危機に対して間合いが取りやすいし、一箇所の失敗を他の場所で取り返すことも出来る。シンガポールなどの国では一度の失敗で国が滅んでしまうだろう。
冷戦崩壊後の様々な公開資料から見るとソ連も実は日本人が思っていたほど危機管理能力も無ければ、情報収集能力も無いのだということがわかる。アメリカも2003年のニューヨーク大停電や昨年のハリケーン被害を見ても意外と危機管理能力が無いことが判明した。ただこれらの国は大きいので危機に対して間合いが取りやすいし、一箇所の失敗を他の場所で取り返すことも出来る。シンガポールなどの国では一度の失敗で国が滅んでしまうだろう。