以下の ES 細胞の捏造が大きなニュースになっている。偽造した本人らが非難されるのは当然だが(これだけ大きくなると学者生命も危ないが)、捏造を見抜けないで論文を掲載してしまった論文誌(サイエンス)にも大きな問題があるのではないか。サイエンス誌と言えば一流論文誌として有名だが、これでサイエンス誌自体の評価も下がっている。学長も言っていたが、優れた論文を不採録にしてしまう誤りはある意味仕方がないが、今回のような捏造や中身に誤りがある論文は絶対採録してはいけないと言っていた。発覚したものは少ないが、相当世間の論文には捏造などが多いだろうと推測する。ソフトウェアや実験データ等を公開しておらず、追試験などの確認方法が無い論文は例え捏造があっても確認しようがない。最近ではこのような不備のある論文は簡単には採録させないようにしている。データ値を書き写すときのミスなどは仕方がないが、やはり捏造は関係者の信頼まで損なうので許されるべきではないだろう。そういえばこんな事件もあった。
ソウル大学調査委、ES細胞は皆無と結論
【ソウル=池田元博】韓国の黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大学教授のヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究の真偽を検証中の同大調査委員会は29 日、患者の皮膚細胞からクローン技術で作製したとするヒトES細胞は全く存在しなかったと発表した。これにより2005年5月に米科学誌サイエンスに掲載された同教授のES細胞論文が完全なでっち上げだったことが確認された。
ソウル大学調査委、ES細胞は皆無と結論
【ソウル=池田元博】韓国の黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大学教授のヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)研究の真偽を検証中の同大調査委員会は29 日、患者の皮膚細胞からクローン技術で作製したとするヒトES細胞は全く存在しなかったと発表した。これにより2005年5月に米科学誌サイエンスに掲載された同教授のES細胞論文が完全なでっち上げだったことが確認された。