最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

Gurobi と CPLEX と電力性能 その4

2012年09月07日 00時55分24秒 | Weblog
電力測定の最後として、大型計算サーバや省電力PCでもなく、普通のデスクトップを用いて測定を行った。

◯問題 net12.mps
Gurobi 5.0.1
実行時間:363.43s
有効電力量(kWh):0.02
皮相電力量(kVAh):0.03
CO2排出量(kg):0.01

CPLEX 12.4.0.0
実行時間:786.00s
有効電力量(kWh):0.04
皮相電力量(kVAh):0.06
CO2排出量(kg):0.02

◯問題 gmpl-10-0.2.mps
Gurobi 5.0.1
実行時間:1185.12s
有効電力量(kWh):0.06
皮相電力量(kVAh):0.09
CO2排出量(kg):0.02

CPLEX 12.4.0.0
実行時間:416.36s
有効電力量(kWh):0.02
皮相電力量(kVAh):0.03
CO2排出量(kg):0.01

◯計算サーバ
CPU : Intel Core i7 860 2.8GHz(4コア)
Memory : 8GB
OS : VineLinux 6 for x86_64

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1 コメント

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Unknown (Yuji)
2012-09-13 19:11:19
省電力性能は大切なテーマだと思います.ただし,MIPソルバに関しては,現状では省電力性能を議論するのは極めて困難だと思います.主な理由はVariability の問題です.

1. MIPソルバの性能は,インスタンスに強く依存して大きく変わる.
例えば,MittelmannによるMIPLIB2010ベンチマークの以下4スレッドと12スレッドの結果:
http://plato.asu.edu/ftp/milpc_tables/4threads.res
http://plato.asu.edu/ftp/milpc_tables/12threads.res

2.仮に同じインスタンスで性能を比較しても,計算機やスレッド数で性能が大きく変わる.
  例えば,上記Mittelmannによる12スレッドの結果のnet12 を見るとCPLEXの方がブログに掲載されている結果と比較しても速い

3.同じ計算機,同じスレッド数,同じインスタンスに対しても,インスタンスデータの与え方を変える(制約式や変数の並びを変える)だけで,ソルバの性能が大きく変わる.
MIPLIB2010の論文参照

MIPソルバの場合は,省電力性能に限らず一般的な性能評価の難しさがあり,Variabilityをどう扱うかは議論されています.

プレゼンの
「省電力PCよりも高性能サーバで短時間で計算した方が電力的に有利な場合も」
はその通りだと思います.問題は,上記のnet12の結果が示すようにMIPソルバの場合は高性能サーバの方が長時間にもなり得ることです.
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