最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

theta6.dat-s

2011年06月07日 22時58分41秒 | Weblog
theta6.dat-s というベンチマーク問題は SDPLIB に含まれている。元問題はグラフの theta 関数の値を求める問題で有名なサンドウイッチ定理と関係がある。今までこのブログでもこの問題を何回も扱ってきた。1998 年当時は大きな部類に属していた問題だったが、今ではかなり小さな問題となっている。
この問題に対しては Sandy Bridge は異様に速い。単体のマシンで SDPA を用いた実験では以下の値が最速記録となる。反対に Magny-Cours 48 コアマシンでは 28.256s と遅い。

○ SDPA 7.4β
計算サーバ Sandy Bridge : 7.879s

○計算サーバ Sandy Bridge (1 CPU x 4 コア = 4 コア)
CPU : Intel Corei7 2600K (3.50GHz / 8MB L3) x 2
Memory : 8GB (4 x 2GB)
OS : Fedora 15 for x86_64

SDPARA も比較対象に加えると以下の 4.878s が最速となっている。

○ SDPARA 7.3.3
OPT クラスタ計算機 : 4.878s (16ノード x 6 コア)
OPT クラスタ計算機 : 5.687s (16ノード x 12 コア)

○ OPT クラスタ計算機
1:PowerEdge M1000e(ブレードエンクロージャー) x 1台
2:PowerEdge M710HD(ブレードサーバ) x 16台
ブレードサーバの仕様:
CPU : インテル(R) Xeon(R) プロセッサー X5670(2.93GHz、12MB キャッシュ、6.4 GT/s QPI) x 2個
メモリ: 128GB (16X8GB/2R/1333MHz/DDR3 RDIMM/CPUx2)
Disk : 73GB x 2(1台のみ 300GB x 2)
NIC : GbE x 1 & Inifiniband QDR(40Gbps) x 1
OS : CentOS 5.6 for x86_64
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