さて先手の角が77から移動するまでは、後手は82玉よりも84歩を優先することが最善だとわかりました。これまで調べた範囲に影響はなかったかどうか、復習の意味もかねて確かめておきます。
最初にやったのは先手が59角~37角と移動する形でしたが、先に78金84歩を入れておくと、59角63金37角
ちょっと違う形を経由することになります。でも14歩16歩82玉68銀83銀
この瞬間に先手が動いていったのですが、ここで同じ局面に合流するので、結論に影響はありません。
79金26角の形も
この図はちょっと違うのですが、37桂82玉と進めば
同じ形なので問題なし。
先手が78飛とまわる形は
先手が79金を先にしているので、ちょっと違う形です。83銀75歩同歩同飛82玉78飛22飛28飛
手順は同じようなものですが、ちょっと違う形です。でも最終形まで進めば
この形なので問題なし。
次に先手が86角とするのは
63金75歩同歩同角46歩同銀45銀
24歩同歩55銀54銀64銀47飛成63銀成同銀引53角成
これが王手になるというのが大きく、評価値は+417の先手有利に変わります。
なので後手は別の手段を取るのですが、戻って
63金75歩同歩同角に85歩とすれば
先手の角が戻れないというか死にますね。この図の評価値は-164の後手ペース。先手が無理に動くしかなくなっています。この作戦では後手が指しやすくなります。
最後は先手が48角とする形です。
これは後手がミレニアムのように組みなおして十分だったのですが。81玉68銀71金
後手は82玉~81玉としていたので、最初から81玉ならば84歩を突いてあるのが1手得です。79銀右33角57角に65歩と仕掛けるのですが、65同歩同桂84角
84の歩を取られて51角成があるので失敗です。評価値は+132の先手ペース。これは後手が84歩を突いているのがマイナスなのですね。
後手としては攻める手順の工夫もできそうなのですがうまくいきません。どうやら71金79銀右を入れずに攻めるしかないようです。
65同歩ならば同桂48角46歩同歩同飛
66歩47飛成28飛46歩
65歩58竜37角69竜79金49竜48歩
85歩46角86歩78金
39竜27飛38竜64歩62金引26飛48竜
というのが進行例で、評価値は0付近の互角です。
すでに長くなっているのですが、変化を一つ書くと、途中の図で
65同歩ではなくて35歩も有力です。66歩同金65銀
後手の攻めは強力で、64歩同金34歩66角
先手は金損します。でも66同角同銀33歩成62飛43と37歩53と
勢いで飛を取り合います。38歩成62と同金44角
両取りで返して先手が良く見えます。71金31飛61飛同飛成同金引31飛51歩66角
48と同角69角79金47角成
評価値で追っていくと、時々先手有利になるのですが、もう少し進めると0付近の互角になるという感じです。まだまだ難しい手が続くのですが、ここまでにしましょう。
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