西川先生の本の最後には (他に中飛車編もあるのですが、それはしばらく後になるでしょう) 昨日調べた55歩の形についての後手の工夫が書いてあります。
53銀の前に52金右として、先手が16歩を突いている形です。でもここで16歩は必然ではないでしょう。56銀44歩75歩・・・ではないかと。33角~22玉の前に52金右として、先手が16歩を突いたというのならばわかりますが。
ともかく53銀56銀55歩45銀84飛
というのが後手の工夫です。実戦例があったのかもしれません。以下の西川先生の記述には間違いがあるようで、先にそれを書いておきます。56歩同歩 (24角が正解) 58飛86歩
86同角と同歩に岐れていて、86同角に66角53角成同金56飛・・・という進行 (互角) を書いているのですが、53角成には57歩成があって
この図の評価値は-925、ほぼ後手優勢です。
ですから53角成は成立せず、単に56飛です。
99角成53角成55歩
75馬87飛成は
後手が指しやすいと書かれているのですが、評価値は+158で先手ペースなのです。59飛89馬54銀42金寄57飛
というのが進行例で、桂香と銀の交換は先手が損なのですが、後手の81桂91香は戦力外なのです。
戻って
99角成は先手が指しやすくなったので、86飛同歩99角成が正しいです。
この図の評価値は-44の互角です。
戻って
先手としては86同歩のほうが最善のようで、88歩同角86飛78金
88飛成同金67角56飛
この図の評価値は+152で先手ペース。それは解説通りで、44銀同銀56角成・・・も、56角成同銀66角77金・・・も先手が指しやすいです。他にAIは44歩には87飛だと。
ちょっと戻って
ここは32銀56銀と自重して
評価値は+97、やや先手ペースかというところです。
最初に戻りますが
56歩にはやはり24角が難物で、以下は明日調べることにしましょう。
今日調べたところは蛇足なのですが、定跡本の通りが正解ではないという例です。
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